メール (Apple)
開発元 | Apple |
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最新版 |
13.4
/ 2020年9月11日 |
対応OS | macOS, iOS, iPadOS |
種別 | 電子メールクライアント |
ライセンス | プロプライエタリ・ライセンス |
公式サイト | https://support.apple.com/ja-jp/mail |
メールは、AppleのmacOSおよびiOS, iPadOSに含まれる電子メールクライアントのアプリケーションである。「Mail」 という名称が一般的なものであり、電子メールそのものと明確に区別をつけるために、しばしば、「Apple Mail」、または、アプリケーションバンドルの拡張子をつけた「Mail.app」と表記される。X-Mailer ヘッダでは、「Apple Mail」 を名乗る。
iPhoneやiPod touch, iPadのためのiOS, iPadOSには、「メール」のモバイル版が付属している。
歴史[ソースを編集]
このアプリケーションの歴史は古く、NeXTSTEPで使用されていたMail.appにまで遡る[1]。NeXTSTEPのMail.appは、GUIを備えた最も初期の電子メールクライアントである。
macOS Mailの初期のバージョンには、macOSに特徴的な機能であるドロワーと呼ばれるインタフェースが使用されていた。これは、メインのウインドウに付属したサブウィンドウを、引き出しのようなギミックで表示したり隠したりするものであった。
Mac OS X v10.4 (Tiger) に含まれる Mail のバージョン2.0では仕様に大幅な変更が加えられ、ドロワーは使用されなくなった。Tigerから導入されたデスクトップ検索機能のSpotlightにより、メールの全文検索が高速になるとともに、Spotlightのインタフェースを通じてメールの全文検索を行うこともできるようになった。Spotlight対応などのため、メールの保存形式が、UNIXの古いタイプの保存形式であるmboxから、emlx という形式に変更された。mboxは単一のファイルであったが、emlxはメールごとに1つ以上のファイルに分けて保存され、XMLによるメタ情報が付加されている。 Spotlightの導入により、スマートメールボックスという仮想メールボックスも導入された。これは検索条件を仮想的なメールボックスと結びつけ、名前をつけて保存しておく機能である。検索結果は動的に更新される。
Mac OS X v10.5 に含まれるバージョン3ではメタリックなアピアランスが採用され、大量のテンプレートが付属するようになった。Notesと呼ばれるメモ機能や、iCalと連携するToDo管理機能、RSS読み込み機能が追加された。
Mac OS X v10.6 に含まれるバージョン4では、Microsoft Exchange対応機能が追加された[2]。
Mac OS X v10.7に含まれるバージョンは5である。大幅に改良され、iPhoneやiPadのiOS 4.0より搭載されたインタフェースに似ている。また、フルスクリーン対応アプリケーションである。
OS X v10.8に含まれるバージョン6では、日本語モード時の名称が日本語表記のメールとなり、iOSの同名アプリケーションと名前が揃えられた。メモ機能が取り除かれ、別アプリケーション「メモ」に分離された。
OS X v10.9に含まれるバージョン7では、ASCII文字以外が含まれるメールに関してはUnicodeでエンコードされるようになり、それ以外のエンコードを指定することができなくなった。
サポートプロトコル[ソースを編集]
iOS版ではApple Push Notification Serviceをサポートする一方、IMAPのIDLEはサポートしていない。デスクトップ版では、IDLEをサポートしている。
脚注[ソースを編集]
- ^ 海上忍 (2003年9月26日). “【コラム】OS X ハッキング! (65) Mail.appに機能を追加する”. 2009年5月31日閲覧。
- ^ アップル - Mac OS X Snow Leopard - 箱から出した瞬間から、Microsoft Exchangeをサポート。