ソウル特別市

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ソウル特別市
略称: ソウル
上から: ロッテワールドタワーとソウルの夜景、テヘラン路景福宮江南駅周辺、光化門汝矣島の超高層ビル群、明洞Nソウルタワー鍾路のビル群
位置
ソウル特別市の位置
地図
ソウル特別市の地図
各種表記
ハングル: 서울특별시
漢字: 서울特別市
日本語読み仮名: そうるとくべつし
片仮名転写: ソウル=トゥクビョルシ
ローマ字転写 (RR): Seoul-Teukbyeolsi
統計(2018年
面積: 605.21 km2
総人口: 9,704,546 人
人口密度: 16,035 人/km2
行政
国: 大韓民国の旗 大韓民国
下位行政区画: 25区
ISO 3166-2: KR-11
行政区域分類コード: 11
ソウル特別市の木: イチョウ
ソウル特別市の花: チョウセンレンギョウ
ソウル特別市の鳥: カササギ
自治体公式サイト: ソウル特別市
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ソウル特別市ソウルとくべつし韓国語: 서울특별시)は、大韓民国首都[1][2]京畿地方に位置し、行政区25区からなる[3]

行政機関、金融機関や大企業などが集中し、政治、文化、交通、教育・学術面において大韓民国の中枢をなす。アジア最大級の都市の一つであり、東京都の都内総生産を上回る[注釈 1]巨大な都市圏経済力を有する[4][注釈 2]

かつての朝鮮王朝の首都「漢城府」であり、日本統治下朝鮮では「京城府(けいじょうふ、경성부)」と呼ばれた。

概説[ソースを編集]

ソウルの眺め、2019年

もとは京畿道に属したが、1946年に分離し「特別市」となる。韓国にはソウル特別市のほか、世宗特別自治市と6つの広域市が存在し、日本政令指定都市に相当するといえるが、特別市・特別自治市・広域市とも行政道には所属せず、道と同等の広域自治体として運営されている(特別市・広域市の領域では区が基礎自治体となっている)。市長は呉世勲[5]

朝鮮王朝500年の王都で、四神相応の思想によって建てられた。「ソウル」とは朝鮮語で「都、首都」を意味し、語源については新羅における首都(現在の慶州市)を指す名称「徐羅伐(ソラボル、서라벌)」が由来という説が有力である。なお「ソウル」は、漢字表記(漢城・漢陽・京城・京都など)の変遷に関わらず、朝鮮民族はこの地を「ソウル」と呼んできたとも言われている。朝鮮王朝時代までは漢字で「京都」などと書いて朝鮮語で「ソウル」と読んでいたが、現代の韓国語では漢字の訓読が廃止されているためハングルのみで表記する(後述の「ソウルの中国語表記」も参照)。

ソウルの人口は韓国の経済発展に伴って急増を続け、1975年の680万人から1990年には1061万人にまで到達した。しかし翌年の1092万人をピークにその後は減少傾向が続いている。これはドーナツ化現象が進んだためである。しかし地価の高騰や少子化・高齢化、雇用の悪化から、近隣の仁川市京畿道を含めたソウル都市圏そのものも既に人口減少に転じている[6]。それでもなおソウル都市圏には韓国全国民の50%が在住し、一極集中傾向が非常に強い。2020年時点での近郊都市を含めた都市圏人口は約2596万人であり、世界屈指の規模の大都市圏を形成している。人口密度は東京都の約3倍。

2021年におけるソウルの都市圏GDPは132兆円で、東京都単体のGDP(107兆円)を超える規模であり[7]、極めて高い経済力を持つ。アメリカのシンクタンク2017年に発表した総合的な世界都市ランキングにおいて、世界7位の都市と評価された[8]。また、日本の民間研究所2017年に発表した「世界の都市総合力ランキング」では、世界6位と評価された[9]

歴史上の名称[ソースを編集]

漢陽・漢城[ソースを編集]

「漢陽(ハニャン)」は新羅の時代から使われた地名で、「陽」がの北側を意味することから「漢水(漢江)の北側の土地」の意味で命名された。その後、高麗初期に「楊州」と改められ、文宗の治世に副首都との意味を込めた「南京」とされ、国王の代理である「留守」が設置された。忠烈王の治世の1308年には「漢陽(漢陽府)」の名称に復帰したが、朝鮮建国後の1395年漢城府(ハンソン)」に改称された。朝鮮王朝の首都になったため「みやこ」を意味する「ソウル」と呼ばれた。漢陽などの漢字表記は朝鮮語の訓の当て字としてそれらをソウルと読んでいた。現代の韓国語では漢字の音読以外はほとんどハングルだけで表記しており、漢字表記も使われなくなった。

ちなみに、中国台湾などの中国語圏では「ソウル」に相当する漢字表記が無く、長らくソウルは「漢城」と呼ばれてきた。仁川国際空港近辺などの韓国の道路交通標識にもハングルと併記して「漢城」と表記されていた。なお、新表記の「首爾(ショウアル)」(後述)が制定されたことに伴い、徐々に状況は変化している。

京城[ソースを編集]

京城」(日本語読みで「けいじょう」 〈字音仮名遣では「けいじやう」〉、朝鮮語読みで「キョンソン」)は、日本統治時代1910年 - 1945年)に使われた名称である。韓国併合前から使われたソウルを指す名称の一つ(併合以前の韓国側史料の中にも数多く見受けられる)。1910年(明治43年)10月1日に公布・施行された朝鮮総督府令第7号(地方官官制第十七条ニ依リ府及郡ノ名称及管轄区域左ノ通定ム)に基づいてそれまでの「漢城府」から「京城府」となった[10](「府」は日本内地〈本土〉でいうところの「市」に相当)。実際には1945年以降も数年間使われており、また現在においても京釜線の「京」や、京紡(旧京城紡織)といった企業名等にその名残がみられる。

ソウルの中国語表記[ソースを編集]

現在、中国語圏ではソウルを「首爾首爾 / 首尔)」(拼音: Shǒuěr広東語:Sau2yi5)と呼称・表記している。

中国語圏で「ソウル」は、長らく朝鮮王朝時代の「漢城(漢城 / 汉城)」(拼音: Hànchéng)の名で呼ばれていた。2005年1月19日李明博ソウル特別市長(当時)は記者会見で、「ソウル」の中国語表記を、原音に近づけるとともに「首都」の意味も含ませた「首爾(首爾 / 首尔)」とすることを発表した[11][12]

これを受けて、台湾と香港報道機関は表記を「首爾」に改めた。中国でも、2005年中頃から中国青年報などの報道機関や中国南方航空などの航空会社で「汉城」から「首尔」へと表記を改め始め、10月には中国政府も「首尔」表記への変更を行った[13]

なお、まれに朝鮮語の漢字と組み合わせて使われる例もあるが(例:KORAILの案内における「首爾驛」など)、あくまでもソウルの漢字表記は中国語圏用のものであり、朝鮮語としての表記ではない。朝鮮語としての「ソウル」の表記はこれまでどおりハングルのみの「서울」である。

歴史[ソースを編集]

主要記事:History of Seoul, 서울특별시의 역사

古くは百済の都・漢城が置かれており、隣接する河南市にある遺跡からは多くの遺物が出土している。西暦475年高句麗軍によって陥落すると、百済は熊津(公州)に遷都し、統一新羅時代には漢山州と呼ばれ、757年には漢州の漢陽郡に改められた(中原京が小京として漢州の下に設けられた)。高麗時代には市域の北部は楊州、南部は広州と呼ばれ、1067年には三小京のひとつである南京が置かれた。1392年高麗の将軍・李成桂が威化島回軍によって政権を奪取し、1394年には開京(現在の開城)から漢陽遷都を決行した。翌1395年に漢陽府は漢城府に改称され、これ以後、漢城(ソウル)は500年に渡って朝鮮王朝の都となる。1894年から97年にかけて朝鮮を4度訪問したイザベラ・バードは著書『朝鮮紀行』に「ソウルの種々」という一章をもうけ、当時のソウルの様子を活写した。大韓帝国末期の時点では市内が5部49坊に細分化されていた。1905年統監府が設置される。

1910年韓国併合後、漢城府は京城府に改められ(この場合の府は内地(日本本土)では市に相当する)、日本の朝鮮統治機関である朝鮮総督府が置かれた。その後都市化の進行に伴い、1936年には周辺地域を併合して府域を4倍に拡大し、1943年には人口急増のため区制が導入されている(7区=龍山区東大門区城東区西大門区永登浦区鍾路区中区。なお、翌1944年に周辺を併合し麻浦区誕生)。朝鮮総督府の支配下で現在の景福宮光化門・ソウル市庁舎近辺は政治・行政の中心、現在の明洞近辺は経済・商業の中心、龍山は軍事の中心(現在の在韓米軍基地旧日本軍駐屯地)となった。また京畿道の道庁所在地でもあった(現在京畿道庁は水原市に移転している)。1931年には朝鮮排華事件華僑との衝突事件が起きた。

1945年8月15日の「光復」後しばらくの間は、「ソウル」・「漢城」とともに「京城」の名称も使われていた。1945年9月から発行された在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁公報の場合、英語版では一貫して「Seoul」だけが使用されているが、日本語版には「京城」と「ソウウル」が混在、朝鮮語版でも「京城」と「서울」が混在する(「ソウウル」・「서울」の初出は10月8日)。その後、米軍軍政下の1946年8月15日に「ソウル市憲章」が発表され、その第1章第1条で「京城府をソウル市と称し、特別自由市とする。」と正式に規定された。しかし、この憲章には法的効力がなかったため、同年9月18日に米軍政庁法令第106号「ソウル特別市の設置」が公布され、その第2条で「ソウル市を朝鮮の首都としての特別市とする。ソウル市は道と同等の職能と権限を有する。」とされ、同法令第5条の規定により9月28日に京畿道の管轄から離れて「ソウル特別自由市」が設置された。1948年8月15日の大韓民国政府樹立と同時に首都となり、翌1949年8月15日に「ソウル特別市」に改称した。

1950年6月に勃発した朝鮮戦争で市内は破壊され、釜山臨時首都とされた。朝鮮戦争は戦況が一進一退を繰り返したことから、このときのソウルは4回も陥落している。停戦実現後1953年8月1日にソウルへ還都している。その後、韓国の高度経済成長とともに復興、発展を続けて市域を拡大、1988年ソウルオリンピック(韓国では88=パルパル=オリンピックということも)で名実ともに国際都市となった。

ソウル市庁舎は日本統治時代(1926年)のものを使っていたが、隣接して新庁舎が建設され、2012年8月27日に完成した。従来の庁舎は改修され、同年10月26日にソウル図書館朝鮮語版としてオープンした。

市内の昌徳宮宗廟朝鮮王陵世界遺産に登録されている。

年表[ソースを編集]

  • 1945年8月15日(8区) - 光復
  • 1946年(8区)
    • 8月15日 - 京城府ソウル市に改称。
    • 9月28日 - 京畿道ソウル市がソウル特別自由市に昇格。
    • 10月9日 - 市内のに、丁目に、に改称。
  • 1949年(9区)
  • 1963年1月1日(9区)
    • 京畿道楊州郡蘆海面が城北区に編入。
    • 京畿道楊州郡九里面の一部が東大門区に編入。
    • 京畿道広州郡九川面・彦州面・中垈面および大旺面の一部が城東区に編入。
    • 京畿道金浦郡陽東面・陽西面、富川郡吾丁面・素砂邑の各一部、始興郡新東面および東面の一部が永登浦区に編入。
  • 1973年7月1日(11区)
    • 京畿道高陽郡神道面の一部が西大門区に編入。
    • 城北区の一部を分離し、道峰区が発足。
    • 永登浦区の一部を分離し、冠岳区が発足。
  • 1975年10月1日(12区) - 城東区の一部を分離し、江南区が発足。
  • 1977年10月1日(13区) - 永登浦区の一部を分離し、江西区が発足。
  • 1979年10月1日(15区)
    • 江南区の一部を分離し、江東区が発足。
    • 西大門区の一部を分離し、恩平区が発足。
  • 1980年7月1日(17区)
    • 冠岳区の一部を分離し、銅雀区が発足。
    • 永登浦区の一部を分離し、九老区が発足。
  • 1988年1月1日(22区)
    • 江東区の一部を分離し、松坡区が発足。
    • 東大門区の一部を分離し、中浪区が発足。
    • 道峰区の一部を分離し、蘆原区が発足。
    • 江南区の一部を分離し、瑞草区が発足。
    • 江西区の一部を分離し、陽川区が発足。
  • 1995年3月1日(25区)
    • 城東区の一部を分離し、広津区が発足。
    • 道峰区の一部を分離し、江北区が発足。
    • 九老区の一部が京畿道光明市の一部と合併し、衿川区が発足。

地理[ソースを編集]

最高峰北漢山をはじめとした500m前後の標高の山々や丘陵が囲む盆地構造。外敵からの攻撃を妨げやすい地形であることもこの地が古くから発展した理由の一つである。広州山脈の道峰山、仁寿峰、露積峰の3峰が北漢山に次ぐ標高である。

漢江が市の中心を横切るように流れ、南北に隔てられた地域をそれぞれ江南、江北と呼ぶ。古くから発達したのは江北であり、宮殿や城壁などの史跡は江北に集中している。一方江南は新興住宅街として開発され、またオリンピック関連施設も江南に多く建設された。古くは舟が南北を繋ぐ交通手段であり、トゥクソムと麻浦が代表的な河港であった。他に鷺梁、松坡なども船着場として知られ名残を残している。近代以降は各所に橋梁が架けられ、交通手段としての船は廃れたが、遊覧船が市民や観光客に親しまれる。中州、汝矣島には国会などの重要施設や広大な公園がある。古くは蘭芝島や蚕室なども中州であったが、埋め立てや河の流れの変化により完全に陸続きとなっている。

漢江以外では江北を流れる清渓川(チョンゲチョン)が知られる。日本統治時代、都市化により流域周辺には人々が集中し始め清渓川を含め流域の井戸水など水質悪化が問題となっていたのは当時の朝鮮総督府の水質試験所のデータからも明らかで、その当時から暗渠化の計画はあった。朝鮮戦争後の混乱期にバラックが川沿いに建設されてスラム化が進行し、著しく水質が悪化したため暗渠とされ、その上には清渓川路と清渓高架道路が建設された。高架道路の老朽化が問題となった2002年に、「高架撤去、清渓川再現」を掲げた李明博がソウル市長に当選、2005年10月に完工し、景観もさることながら、川を復元するという珍しい工事に加え、気温に良い影響を及ぼすなど世界的に注目されている。ただし、以前の姿を完全に復元できたわけではなく、光化門交差点付近から漢江までの一部を近代的な親水公園のようにしたものである。水は主に漢江からの水を放流しており、一部は地下から湧き出る水も利用している。

気候[ソースを編集]

ケッペンの気候区分によれば、ソウルの気候温帯夏雨気候(温暖冬季少雨気候)(Cwa)で降水量が少なく、大陸の影響から大陸性気候を、三方を山に囲まれた盆地状に位置していることから、内陸性気候の特色を持つ。1月の平均気温平年値の上昇からかつての亜寒帯冬季少雨気候(Dwa)から温帯へと定義上変わったことで、一部の気象学者は、温帯夏雨気候に変更すべきだ、と主張しており、大韓民国気象庁も2009年から同様の主張をしている。しかし、利川市などのソウル近郊は最寒月平均気温が-3.0度未満という亜寒帯としての条件を満たしている地点もあるので見解は分かれる。

春と秋は短く、3月にもなると、急速に気温は上昇し一気に春めき、黄砂が降り、4月上旬に桜が開花し中旬ごろに満開となる。秋の訪れは早く、11月にもなると紅葉が始まり、朝晩は氷点下になる日も出てくる。

夏は最も暑い8月の平均気温が25.7℃、最高気温は29.6℃と30度を超える高温となるが、湿度は比較的低く、朝晩は気温が下がるので比較的すごしやすい。夏の7月と8月に降水量は集中し、年間降水量の半分以上がこの2か月間に降り、梅雨というよりはむしろ、雨季と言われる。夏から秋にかけては台風が通過することもある。

冬は、緯度のわりに寒さが厳しく、1月の平均気温は-2.4度、平均最低気温は-5.9度、平均最高気温は1.5度と北東北から道南の気温に匹敵するが、乾燥していて雪が積もることはあまりない。積もっても10cm未満であり、たいていはうっすらと白く雪化粧する程度で20cmを超える大雪となることは非常に稀である。しかし、気温が低いために一度積もった雪は溶けにくく、本来雪が少ない地域であるために除雪をする習慣があまりないことから道端には長期間雪が残りやすい。過去最深積雪も1922年3月24日に観測された31cmであり東京の46cmと比べてもはるかに少ない。近年で最も積雪が多くなったのが2010年1月4日の28.5cmで41年ぶりの大雪となり歴代4位を記録した[14]

冬季は晴れる日が多いことと盆地状の地形から放射冷却により気温はしばしば氷点下10度を下回る寒さとなり、最高気温が0度を下回る真冬日も多い。年間で最も寒いのは12月下旬から1月いっぱいにかけてで、特に非常に強いシベリア寒気団に覆われると、ソウル郊外を中心に、零下15度以下まで下がることもあり、日中も氷点下5度以下までにしかならない日もある。しかし、三寒四温のため、冬は寒暖の変動差が非常に大きく、真冬でも大幅に気温が上昇することもある。また、年によっても寒暖の差は非常に大きい。本格的な寒さは1月下旬までで2月中旬にもなると急に暖かくなり、2月の平均気温は0.4度と1月よりも大幅に上昇し平均気温は12月と変わらない。ソウルは温暖化の影響が顕著に表れており、日本占領時代には漢江が凍結して氷上を人が往来できたが、最近では真冬でも凍結しない。また気温の推移も変化しており、1961年-1990年までの観測では、2月が12月よりも1℃程気温が低かったが近年では12月の方が寒い年が多い。8月が最暖月という点では日本と類似しているが、1月と2月の気温がほとんど変わらない日本とは対照的に寒さの底が1月に集中している。

ソウルの気象観測は鍾路区慶煕宮公園付近で行われており、緑豊かな場所に立地している。最高気温極値は39.6℃(2018年8月1日)、最低気温極値は-23.1℃(1927年12月31日)である。1960年以降の記録では最低気温極値は-20.2℃(1970年1月5日)となっており、1960年以降のマイナス20度以下の観測はこの日だけである。

ソウル (1981−2010)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 1.5
(34.7)
4.7
(40.5)
10.4
(50.7)
17.8
(64)
23.0
(73.4)
27.1
(80.8)
28.6
(83.5)
29.6
(85.3)
25.8
(78.4)
19.8
(67.6)
11.6
(52.9)
4.3
(39.7)
17.0
(62.6)
日平均気温 °C°F −2.4
(27.7)
0.4
(32.7)
5.7
(42.3)
12.5
(54.5)
17.8
(64)
22.2
(72)
24.9
(76.8)
25.7
(78.3)
21.2
(70.2)
14.8
(58.6)
7.2
(45)
0.4
(32.7)
12.5
(54.5)
平均最低気温 °C°F −5.9
(21.4)
−3.4
(25.9)
1.6
(34.9)
7.8
(46)
13.2
(55.8)
18.2
(64.8)
21.9
(71.4)
22.4
(72.3)
17.2
(63)
10.3
(50.5)
3.2
(37.8)
−3.2
(26.2)
8.6
(47.5)
降水量 mm (inch) 20.8
(0.819)
25.0
(0.984)
47.2
(1.858)
64.5
(2.539)
105.9
(4.169)
133.2
(5.244)
394.7
(15.539)
364.2
(14.339)
169.3
(6.665)
51.8
(2.039)
52.5
(2.067)
21.5
(0.846)
1,450.5
(57.106)
平均降水日数 (≥0.1 mm) 6.5 5.8 7.4 7.8 9.0 9.9 16.3 14.6 9.1 6.3 8.7 7.4 108.8
湿度 59.8 57.9 57.8 56.2 62.7 68.1 78.3 75.6 69.2 64.0 62.0 60.6 64.4
平均月間日照時間 160.3 163.3 189.0 205.0 213.0 182.0 120.0 152.5 176.2 198.8 153.2 152.6 2,066
出典:大韓民国気象庁 [15]
ソウル(1961 - 1990年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 0.8
(33.4)
3.3
(37.9)
9.5
(49.1)
17.3
(63.1)
22.9
(73.2)
26.6
(79.9)
28.5
(83.3)
29.5
(85.1)
25.5
(77.9)
19.7
(67.5)
11.2
(52.2)
3.7
(38.7)
16.54
(61.78)
日平均気温 °C°F −3.4
(25.9)
−1.1
(30)
4.5
(40.1)
11.8
(53.2)
17.4
(63.3)
21.5
(70.7)
24.6
(76.3)
25.4
(77.7)
20.6
(69.1)
14.3
(57.7)
6.6
(43.9)
−0.4
(31.3)
11.82
(53.27)
平均最低気温 °C°F −7.1
(19.2)
−4.8
(23.4)
0.4
(32.7)
7.0
(44.6)
12.5
(54.5)
17.4
(63.3)
21.6
(70.9)
22.2
(72)
16.5
(61.7)
9.5
(49.1)
2.6
(36.7)
−4.0
(24.8)
7.82
(46.08)
出典:World Climate Seoul, Korea[16]

日本と関連のある地域[ソースを編集]

リトル東京[ソースを編集]

漢江の岸辺にある龍山区二村洞(イチョンドン)はソウル在住日本人、特に駐在員が数多く住む地域であり、「ソウルのリトル東京」とも呼ばれる。通常この地域は東部二村洞(トンブイチョンドン)と呼ぶ。二村駅が最寄駅。

北には在韓アメリカ軍の龍山(ヨンサン)基地が広がり、ソウル中心部とは比較的孤立した地域で静かな高級団地が数多くある。もともと米軍基地が近かったことから二村洞付近には外国人居住者が多かったが、日本人の居住は日韓国交正常化以降、特に1970年代に入り企業駐在員や日本大使館員などが住み始めた。但し、もともと日本統治時代から日本人が多く居住していたのはこの地域である。上記アメリカ軍基地ももともとは旧日本陸軍朝鮮軍司令部をそのまま転用したものであり、この地域には日本統治時代の日本風建物が今なお多く存在している。

外国人が居住することから不動産価格が高騰し、敷金が殆どない場合では同地域の団地の入居には最も安くても家賃が1ヶ月200万ウォンをくだらない。日本の食材を売る日本人向けの各種商店はもちろん、居酒屋、銀行には日本人専用窓口があり、幼稚園には日本人クラスまである(ただし日本人専用窓口は二村洞が初めてではなく、最も早くできたのは旧ソウル銀行(後にハナ銀行に合併)鍾路5街支店である。二村洞にあるものはこれを真似た。)。

最近では、ソウル日本人学校のある開浦洞周辺などの江南地区や政府中央庁舎付近の再開発地区など、日本人が特定の地域にまとまって住むということはなくなりつつある。

ソウル日本人学校[ソースを編集]

麻浦区上岩洞のデジタルメディアシティ (DMC) に所在するソウル日本人学校1972年に設立され、幼稚部、小学部、中学部の生徒403人(2004年)が在学する。運営はソウルの日本人会組織であるソウルジャパンクラブ(SJC)が行っている。

隣接している自治体[ソースを編集]

読み、各種表記は大韓民国の地方行政区画を参照のこと

行政区[ソースを編集]

行政区域図
    • 京城府時代の1943年6月10日に府域内に7つの区を設置し、幾度かの編入・分離などを繰り返し、現在25区設置されている。
コード 区(漢字) 区(ハングル) 区旗 設置日 設置理由 面積 人口(人) 人口密度
11010 鐘路区 종로구
Flag of Jongno, Seoul.svg
1943年6月10日 京城府の区制施行に伴う設置 23.91km2 161,521 6,755
11020 中区 중구
Flag of Junggu, Seoul.svg
1943年6月10日 旧京城府の区制施行に伴う設置 9.96km2 128,478 12,899
11030 龍山区 용산구
Flag of Yongsan, Seoul.svg
1943年6月10日 旧京城府の区制施行に伴う設置 21.87km2 227,282 10,392
11040 城東区 성동구
Flag of Seongdong, Seoul.svg
1943年6月10日 旧京城府の区制施行に伴う設置 16.84km2 295,006 17,518
11050 広津区 광진구
Flag of Gwangjin, Seoul.svg
1995年3月1日 城東区から分離 17.05km2 368,199 21,595
11060 東大門区 동대문구
Flag of Dongdaemun, Seoul.svg
1943年6月10日 旧京城府の区制施行に伴う設置 14.20km2 364,787 25,689
11070 中浪区 중랑구
Flag of Jungnang, Seoul.svg
1988年1月1日 東大門区から分離 18.50km2 403,237 21,796
11080 城北区 성북구
Flag of Seongbuk, Seoul.svg
1949年8月13日 東大門区の一部と京畿道高陽郡崇仁面が合併して発足 24.57km2 456,844 18,593
11090 江北区 강북구
Flag of Gangbuk, Seoul.svg
1995年3月1日 道峰区から分離 23.60km2 319,992 13,558
11100 道峰区 도봉구
Flag of Dobong, Seoul.svg
1973年7月1日 城北区から分離 20.84km2 340,095 16,319
11110 蘆原区 노원구
Flag of Nowon, Seoul.svg
1988年1月1日 道峰区から分離 35.44km2 562,996 15,885
11120 恩平区 은평구
Flag of Eunpyeong, Seoul.svg
1979年10月1日 西大門区から分離 29.70km2 478,374 16,106
11130 西大門区 서대문구
Flag of Seodaemun, Seoul.svg
1943年6月10日 旧京城府の区制施行に伴う設置 17.60km2 364,787 20,726
11140 麻浦区 마포구
Flag of Mapo, Seoul.svg
1944年11月1日 龍山区と西大門区から分離 23.87km2 381,330 15,975
11150 陽川区 양천구
Flag of Yangcheon, Seoul.svg
1988年1月1日 江西区から分離 17.40km2 465,512 26,753
11160 江西区 강서구
Flag of Gangseo, Seoul.svg
1977年9月1日 永登浦区から分離 41.40km2 570,507 13,780
11170 九老区 구로구
Flag of Guro, Seoul.svg
1980年4月1日 永登浦区から分離 20.12km2 444,832 22,108
11180 衿川区 금천구
Flag of Geumcheon, Seoul.svg
1995年3月1日 九老区の一部と京畿道光明市の一部が合併して発足 13.01km2 250,690 19,269
11190 永登浦区 영등포구
Flag of Yeongdeungpo, Seoul.svg
1943年6月10日 旧京城府の区制施行に伴う設置 24.56km2 406,528 16,552
11200 銅雀区 동작구
Flag of Dongjak, Seoul.svg
1980年4月1日 冠岳区から分離 16.36km2 407,894 24,932
11210 冠岳区 관악구
Flag of Gwanak, Seoul.svg
1973年7月1日 永登浦区から分離 29.57km2 519,622 17,572
11220 瑞草区 서초구
Flag of Seocho, Seoul.svg
1988年1月1日 江南区から分離 47.04km2 420,804 8,945
11230 江南区 강남구
Flag of Gangnam, Seoul.svg
1975年10月1日 城東区から分離 39.55km2 541,688 13,696
11240 松坡区 송파구
Flag of Songpa, Seoul.svg
1988年1月1日 江東区から分離 33.90km2 634,941 18,729
11250 江東区 강동구
Flag of Gangdong, Seoul.svg
1979年10月1日 江南区から分離 24.58km2 444,385 18,079

読み、各種表記は大韓民国の地方行政区画を参照のこと

Nソウルタワーからのソウル特別市の眺望

政治[ソースを編集]

国会議事堂と行政機関の中心である汝矣島
左側が日本統治時代に作られた旧市庁舎(現ソウル図書館)で、右奥が現市庁舎

ソウル市は1958年第4代国会議員選挙以降、韓国民主党の流れを受け継ぐ保守野党勢力がいくつかの総選挙を除き、与党に対し常に優位に立っていた。2002年の地方選挙と2006年地方選挙では慶尚道に強い地盤を持つ保守政党のハンナラ党の候補(李明博)が市長に当選、市議会でも多数を占め、2008年4月の第18代国会議員選挙でも、ハンナラ党が48選挙区中40選挙区で勝利した。しかし2010年6月の地方選挙では全羅道を絶対的支持基盤とする中道改革政党の流れを汲む民主党(現・共に民主党)が市議会の過半数を制し、2011年10月の市長補欠選挙では野党統一の無所属候補が当選。2012年2016年の総選挙でも民主党系政党が多数派を占めた。大統領選挙では、1987年の民主化以後の7回のうち、2007年を除いた6回は民主党系政党の候補者がソウル市で1位になっている。

市長[ソースを編集]

1961年の軍事クーデター以後、市長は政府による任命制となっていたが、1995年に地方自治体首長の公選が復活し、1998年以降は4年ごとに選挙が行われている。現在は、2021年4月7日に執行された市長補欠選挙にて当選した呉世勲が市長を務めている[17]

ソウル特別市の歴代市長(民選以降)
氏名 在任期間 備考
漢字 ハングル(読み)
第38代(民選九期) 呉世勲 오세훈(オ・セフン) 2021年4月8日~(現職) ソウル特別市長として再登板(三選目)。
(職務代理) 徐正協朝鮮語版 서정협(ソ・ジョンヒョプ) 2020年7月10日~2021年4月7日 ソウル市行政1副市長。
急死した朴元淳の後を職務代理として継いだ。
第37代(民選八期) 朴元淳 박원순(パク・ウォンスン) 2018年7月1日~2020年7月9日 ソウル市長として初の三選を果たした。2020年7月9日ソウル市内の山中で遺体となって発見。
第36代(民選七期) 朴元淳 박원순(パク・ウォンスン) 2014年7月1日~2018年6月30日 国政与党であるセヌリ党の鄭夢準を破り再選。
第35代(民選六期) 朴元淳 박원순(パク・ウォンスン) 2011年10月27日~2014年6月30日 野党統一候補として与党ハンナラ党の羅卿瑗を破り当選。
(職務代理) 権寧奎 권영규(クォン・ヨンギュ) 2011年8月27日~2011年10月26日 ソウル市行政1副市長。市長職を辞任した呉世勲の後を職務代理として継いだ。
第34代(民選五期) 呉世勲 오세훈(オ・セフン) 2010年7月1日~2011年8月26日 民主党など野党が支援する前国務総理韓明淑候補を僅差で破って再選。給食無償化をめぐる住民投票不成立で辞任。
第33代(民選四期) 呉世勲 오세훈(オ・セフン) 2006年7月1日~2010年6月30日 元ハンナラ党国会議員
第32代(民選三期) 李明博 이명박(イ・ミョンバク) 2002年7月1日~2006年6月30日 後に大韓民国大統領
第31代(民選二期) 高建 고건(コ・ゴン) 1998年7月1日~2002年6月30日 盧武鉉政権初期の国務総理[注釈 3]
(職務代理) 姜德基 강덕기(カン・トクキ) 1997年9月10日~1998年6月30日 大統領選挙出馬のため市長職を辞任した趙淳の後を職務代理として継いだ。
第30代(民選一期) 趙淳 조순(チョ・スン) 1995年7月1日~1997年9月9日 1997年大統領選挙において民主党の大統領候補に指名されたため、市長を辞職した[注釈 4]
出典:역대 서울시장(歴代ソウル市長)。尚、民選以前の任命制時代も含めた歴代市長については、「ソウル特別市長」を参照。

市議会[ソースを編集]

110議席(地域区100議席+比例代表10議席)地域区は小選挙区制

党派別議席数
(2018年7月1日現在)
合計 政党
共に民主党 自由韓国党 正義党 正しい未来党
合計 110 102 6 1 1
選挙区別 地域区 100 97 3 0 0
比例代表 10 5 3 1 1
出典:“ソウル特別市議会ホームページ”を参照(2018年10月21日閲覧)。
ソウル特別市議会庁舎(旧京城府民館)

韓国における地方議会選挙自体は、朝鮮戦争最中の1952年5月10日に初めて行われたが(詳細)、ソウル特別市では選挙が実施できず、休戦後の1956年8月10日に初めて市議会議員選挙が行われた。しかし、2回目の選挙(1960年12月)が行われた翌年の1961年5月に発生した軍事クーデター(5・16軍事クーデター)で発足した軍事政権国家再建最高会議)の布告4号により、地方自治が停止され市議会は解散させられた。その後、1987年に民主化が実現したことで地方自治が復活、1991年6月に行われた市議会議員選挙後の同年7月、30年ぶりにソウル市議会が復活した。

以後、4年毎に選挙が行われている(ただし1995年選挙は特例で議員任期3年)。なお市議会庁舎は、1975年まで国会議事堂として使用されていた旧京城府民館1935年竣工)の建物を使用している。

対日関係[ソースを編集]

  • 2019年8月2日 - ソウル市は、日本がキャッチオール規制の運用見直しを決めたことにより被害を受ける企業に対し、2000億ウォン規模の緊急資金支援を決定。日本の地方自治体との交流を中断する対抗案の検討も発表[18]
  • 2019年9月6日 - ソウル市議会は、日本を対象とする戦犯企業製品の購買を制限する条例を通過させた[19]

経済[ソースを編集]

韓国経済の中心であり、世界屈指の経済都市でもある。2021年のソウル都市圏の総生産は1兆1250億ドルであり[注釈 5]東京都市圏ニューヨーク都市圏ロサンゼルス都市圏に次ぐ世界4位の経済規模を有する。これらは東京都単体のGDPと同程度と世界的には極めて高い経済規模である[20]

サムスンLGヒュンダイをはじめとする韓国企業の本拠地としてソウルは成長を遂げてきた。韓国外換銀行はソウルに所在する。ソウルの面積は韓国全土の面積に対して0.6%でありながら、全人口の20%が集中する極端な一極集中のもと、国全体の国民総生産の21%を生み出している。

2008年に米国のマスターカード・ワールドワイドが発表した世界ビジネス都市ランキングでは、ソウルは世界第9位の都市との評価を得ている[21]フォーチュン・グローバル500においては、世界レベルの大企業の本社数が世界で6番目に集積している都市と評価されている[22]。また、2017年の調査によると、世界24位の金融センターと評価されている[23]

交通[ソースを編集]

空港[ソースを編集]

  • 金浦国際空港(江西区に所在。国内線中心で一部の近距離国際線が発着する)
  • 仁川国際空港(隣接する仁川広域市にあり、主に国際線が多く発着しソウルの玄関口として機能している。取り扱い貨物量世界2位のハブ空港。)

鉄道[ソースを編集]

ソウル地下鉄2号線
ソウル市内全ての駅にホームドアがついている。

ターミナル駅[ソースを編集]

KTX
主に京釜線忠北線慶全線密陽経由)方面の列車(KTX含む)が発着する。
主に湖南線全羅線長項線・慶全線(西光州経由)方面の列車(KTX含む)が発着する。
主に中央線嶺東線太白線方面の列車(KTX含む)が発着する。
水西平沢高速線を通る高速鉄道SRT(釜山・木浦方面)が発着する。

ソウル特別市内、および近郊との連絡[ソースを編集]

新盆唐線

バス[ソースを編集]

ソウルのバス(2019年型)
釜山大邱等の慶尚道地域は京釜線ターミナル、江原道全羅道地域は嶺東・湖南線ターミナルを利用する。ソウルで一番規模が大きい。
高速バスターミナルの嶺東・湖南線ターミナル部分。
高速バスの一部と市外直行バスが発着し、近距離から中距離のバスが多く発着する。
ソウル市内で一番規模が小さい市外バスターミナル、主に地方の小さな町へ行く市外バスが中心に発着する。
仁川・金浦空港行きノンストップ空港リムジンバスターミナル。チェックインカウンターがある。

ロボタクシー [ソースを編集]

ソウルを走るロボタクシーは人工知能が運転手である。

高速道路[ソースを編集]

良才インターチェンジ-
松坡インターチェンジ、上一インターチェンジ - 江一インターチェンジ
新月インターチェンジ
金浦空港インターチェンジ - 88ジャンクション

国道[ソースを編集]

観光・繁華街・業務地区[ソースを編集]

観光地[ソースを編集]

史跡[ソースを編集]

その他[ソースを編集]

中心業務地区[ソースを編集]

江南・江南大路
CBC全景
DMCに建設予定の600m級の超高層ビル、ソウルランドマークタワー
  • 蚕室:中規模業務地区
蚕室にそびえたつロッテワールドタワー

繁華街[ソースを編集]

  • 狎鴎亭 (江南):飲食店街、ファッション街
狎鴎亭(2008年)
  • 明洞(鍾路):飲食店街、ファッション街
  • 東大門:デパート群、ファッション街、市場
東大門デザインプラザ
弘大
建大うまいもん横丁
  • 梨泰院:飲食店街、在韓外国人街
梨泰院の古い街並みに多くの外国人が店を開いている。
おしゃれなカフェが並ぶ仁寺洞は、かつて骨董好きの日本人にとってソウルきっての観光名所であった。

施設[ソースを編集]

行政施設[ソースを編集]

北岳山の麓に所在する大統領官邸
行政機関では統一部等が所在している。大法院や大検察庁、ソウル中央地方法院等の法務機関は瑞草区に所在している。

大学・教育施設[ソースを編集]

以下は、ソウルに拠点を置く大学の内、大学修学能力試験(スヌン)において上位に位置する大学である。これらの大学は日本の大学と多くの協定関係を結んでおり、交流が活発である。

SKY[ソースを編集]

西成漢(ソソンハン)[ソースを編集]

スヌン上位3〜5%内[ソースを編集]

建東弘(コンドンホン)[ソースを編集]

スヌン上位15%内[ソースを編集]

その他 [ソースを編集]

博物館・美術館・記念館[ソースを編集]

スポーツ施設[ソースを編集]

医療機関[ソースを編集]

行政首都の移転[ソースを編集]

2004年7月5日には忠清南道燕岐郡公州市に跨る地域に行政首都を移転することが内定したが、同年10月21日憲法裁判所でこの決定を慣習憲法の違反とする判決が出たため、憲法改正がなされない限り完全な首都移転は行われないことになっている。現在は首都移転ではなく、行政部門の一部を移転させる方向で工事が進められている。2010年12月には、国会において世宗特別自治市設置等に関する特別法案が可決された。同法では2012年7月に世宗特別自治市が発足することを定めており、国務総理室、中央行政機関の9部2処2庁等が移転する予定である。

姉妹都市[ソースを編集]

2010年10月現在、ソウル特別市は23の姉妹都市を有している。

姉妹都市[ソースを編集]

国・名称
アメリカ合衆国の旗 ワシントンD.C.アメリカ) 2006
アメリカ合衆国の旗 サンフランシスコアメリカ) 1976
アメリカ合衆国の旗 ホノルルアメリカ) 1973
中華人民共和国の旗 北京中国) 1993
日本の旗 東京日本) 1988
フランスの旗 パリフランス) 1991
イタリアの旗 ローマイタリア) 2000
ロシアの旗 モスクワロシア) 1991
オーストラリアの旗 ニューサウスウェールズ/シドニーオーストラリア) 1991
ブラジルの旗 サンパウロブラジル) 1977
メキシコの旗 メキシコシティメキシコ) 1992
タイ王国の旗 バンコクタイ) 2006
インドネシアの旗 ジャカルタインドネシア) 1984
台湾の旗 台北台湾) 1968
エジプトの旗 カイロエジプト) 1997
ギリシャの旗 アテネギリシャ) 2006
トルコの旗 アンカラトルコ) 1971
ベトナムの旗 ハノイベトナム) 1996
ポーランドの旗 ワルシャワポーランド) 1996
ウズベキスタンの旗 タシュケントウズベキスタン) 2010
モンゴルの旗 ウランバートルモンゴル) 1995
コロンビアの旗 ボゴタコロンビア) 1982
カザフスタンの旗 アスタナカザフスタン) 2004

ソウル特別市を舞台とした作品[ソースを編集]

映画[ソースを編集]

ソウルを舞台としたハリウッド映画アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

出身有名人[ソースを編集]

関連項目[ソースを編集]

脚注[ソースを編集]

[脚注の使い方]

注釈[ソースを編集]

  1. ^ 東京都の都内総生産(単独GDP)は107兆円(9043億ドル)で、ソウルの都市圏GDP{1兆1250億ドル(USD)}はこれを20%上回る。ただし、東京の都市圏GDPは2兆2056億ドル(PPP)で、ソウルのおおよそ2倍の規模である
  2. ^
  3. ^ 国による官選時代にもソウル市長に在職(第22代:1988年12月5日~1990年12月26日)
  4. ^ 民主党は、候補一本化のため、当時の与党新韓国党と合党してハンナラ党を結成し、候補を退いた趙淳はハンナラ党の初代総裁(党首)となった。
  5. ^

出典[ソースを編集]

  1. ^ 外務省ホームページ 2022年3月15日閲覧。
  2. ^ [1] 2022年3月15日閲覧。
  3. ^ [2] 2022年3月15日閲覧。
  4. ^ 都民経済計算 東京都 2017年10月26日閲覧。
  5. ^ [3] 2022年3月15日閲覧。
  6. ^ 首都圏人口が純流出に転換 (朝鮮日報。2012年1月31日)
  7. ^ 都民経済計算 東京都 2017年10月26日閲覧。
  8. ^ JLL、世界の都市比較インデックスを分析「都市パフォーマンスの解読」を発表 JLL 2017年10月26日閲覧。
  9. ^ 世界の都市総合力ランキング(GPCI) 2017 森記念財団都市戦略研究所 2017年10月26日閲覧。
  10. ^ 『朝鮮総督府官報』第29号p. 14(明治43年10月1日)
  11. ^ 李明博ソウル特別市長の会見を含むニュース '한성'을 '서우얼'로 변경[リンク切れ]
  12. ^ “「ソウル」の中国語表記、「漢城」から「首爾」へ”. 人民網. (2005年1月21日). http://j.peopledaily.com.cn/2005/01/21/jp20050121_47008.html 2020年7月1日閲覧。 
  13. ^ “서울표기 首爾로…중국, 곧 정식 사용키로” (朝鮮語). 世界日報. (2005年10月23日). http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=104&oid=022&aid=0000126138 2020年7月1日閲覧。 
  14. ^ 韓国気象庁 過去の積雪の記録
  15. ^ Climate data in seoul, 1981 ~ 2010”. 大韓民国気象庁. 2013年4月12日閲覧。
  16. ^ Seoul, Korea Climate Normals 1961-1990”. World Climate Home. 2013年4月1日閲覧。
  17. ^ “41の行政区で野党全勝=ソウル・釜山市長補欠選”. 朝鮮日報. (2021年4月8日). オリジナルの2021年4月8日時点におけるアーカイブ。. https://megalodon.jp/2021-0408-0936-23/www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/04/08/2021040880006.html 2021年4月8日閲覧。 
  18. ^ ソウル市「日本の輸出規制被害企業に2000億ウォン支援、交流中断も検討」”. 中央日報 (2019年8月4日). 2019年9月8日閲覧。
  19. ^ 日本政府、釜山市の戦犯企業条例に「WTO」言及し「極めて遺憾」”. 中央日報 (2019年9月7日). 2019年9月8日閲覧。
  20. ^ 都民経済計算 東京都 2017年10月26日閲覧。
  21. ^ MasterCard, Worldwide Centers of Commerce Index
  22. ^ Global 500 2009
  23. ^ Global Financial Centres Index 21 Z/Yen Group 2017年4月5日閲覧。[リンク切れ]
  24. ^ 第3回:美術と建築の接線から考える美術館のつくり方10+1 website
  25. ^ a b c 아이돌 고향을 찾아서① 우리 고향 아이돌 누가 있을까” (韓国語). 스포츠경향 (2017年6月23日). 2017年10月12日閲覧。
  26. ^ KAI、直撃インタビュー!”. Ran Ran Entertainment (2012年4月6日). 2017年10月18日閲覧。
  27. ^ 【音楽】イ・ランさん が歌う「イムジン河」 ミュージック・ビデオが話題”. 中日新聞 (2018年3月3日). 2018年11月22日閲覧。

外部リンク[ソースを編集]

公式
観光
その他

座標: 北緯37度34分 東経126度58分 / 北緯37.567度 東経126.967度 / 37.567; 126.967