マンダロリアン (テレビドラマ)

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ザ・マンダロリアンから転送)
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The Mandalorian
マンダロリアン
The Mandalorian.svg
ジャンル アクション
アドベンチャー
スペース・ウェスタン
原作 ジョージ・ルーカス
スター・ウォーズ
原案 ジョン・ファヴロー
脚本 ジョン・ファヴロー
出演者
作曲 ルドウィグ・ゴランソン
国・地域 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
シーズン数 2
話数 16(各話リスト)
製作
製作総指揮
撮影監督 グリーグ・フレイザー
製作 ルーカスフィルム
配給 ディズニー・メディア・ディストリビューション
放送
放送チャンネルDisney+
ディズニーデラックス(S1、日本)
放送期間2019年11月12日 - 放送中
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マンダロリアン』(The Mandalorian)は、ルーカスフィルムが製作するアメリカ合衆国インターネットテレビドラマシリーズ[1]

概要[ソースを編集]

スター・ウォーズシリーズ』初となる実写ドラマ作品。ストリーミング・サービスDisney+』のキラータイトルとして、2019年11月12日のサービス開始と同時に配信がスタートした。

時系列は『ジェダイの帰還』から5年後、『フォースの覚醒』の25年前に始まる。銀河帝国の崩壊からファースト・オーダーの出現の間、新共和国の手が行き届かない地で活動する孤独なマンダロリアンガンファイターが描かれる[2]。クローン・ウォーズの映画並びにドラマシリーズのキャラクターが実写で登場する。

脚本・企画・ショーランナージョン・ファヴローが務め、エグゼクティブ・プロデューサーとしては他にデイブ・フィローニキャスリーン・ケネディコリン・ウィルソンが参加する。出演はペドロ・パスカルジーナ・カラーノニック・ノルティジャンカルロ・エスポジートエミリー・スワローカール・ウェザースオミッド・アブタヒ英語版ヴェルナー・ヘルツォークらである。第1シーズンは8話からなる[3][4]。シーズン2は2020年10月30日から世界同時配信されている[5][6][7]。2020年12月、シーズン3が2021年12月に配信開始されることが発表された[8]

日本では、シーズン1は2019年12月26日からウォルト・ディズニー・ジャパンNTTドコモとの連携によって運営されている日本限定の動画配信サービスディズニーデラックス」で配信された[9][10][11][12][13][14]。シーズン2からはDisney+で配信されている。

あらすじ[ソースを編集]

シーズン1のあらすじ[ソースを編集]

銀河帝国の崩壊から5年後の惑星ネヴァロで、孤独な賞金稼ぎの"マンダロリアン"は帝国とつながる集団から50歳の獲物を捕獲する依頼を受ける。惑星アルバラー7に行き、現地民クイールの助けを得て、ドロイドの賞金稼ぎIG-11を倒し獲物を捕らえる。獲物はヨーダと同じ種族の幼児(ザ・チャイルド)であり、強いフォースをふるう。ザ・チャイルドを依頼主に引き渡し、強固なベスカー鋼を報酬として受け取る。一部は鎧とし、一部は離散したマンダロリアンの将来のために寄付する。だがザ・チャイルドに愛情を持つようになり、罪悪感から奪い返す。掟を破ったためにグリーフ・カルガ率いる賞金稼ぎのギルドに追われ、隠れ住む他のマンダロリアンに助けられる。逃走中に様々な世界を訪れ、元反乱軍ショックトルーパーのキャラ・デューンと知り合う。追われることに倦み、カルガの呼びかけに応じてデューン、クイールとネヴァロに戻り、自分の本名を知るモフ・ギデオンが率いる帝国の残党らと闘う。クイールを失うも、嫌っていたドロイドのIG-11の自己犠牲に救われる。帝国の残党に追われるザ・チャイルドを連れて、ネヴァロを再び離れる。

シーズン2のあらすじ[ソースを編集]

"マンダロリアン"はザ・チャイルドをその種族に返すことを使命とし、助けを得るために他のマンダロリアンを探す。その過程でボバ・フェットのアーマーを入手する。惑星トラスクでマンダロリアンのボ=カターン・クライズ一党に出会い、ジェダイのアソーカ・タノに会うよう勧められる。立ち寄ったネヴァロでは、監督官になったグリーフ・カルガと保安官になったキャラ・デューンに再会し、モフ・ギデオンが生きており、ザ・チャイルドの血液を用いてフォースの再現実験をさせていることを知る。コルヴァスでアソーカ・タノに出会い、ザ・チャイルドの本名がグローグーであり、惑星コルサントのジェダイ聖堂で訓練を受けていたと聞かされ、アソーカの助言に従って惑星タイソンのジェダイ聖堂の遺跡に行く。遺跡でボバ・フェットに出会いアーマーを返却するが、モフ・ギデオンに船を破壊されグローグーを奪われる。ボバ・フェットとその連れのフェネック、そしてキャラ・デューンに助けられてモフ・ギデオンの居場所を知る。モフ・ギデオンが所有するダークセーバーと、船を渡すという条件のもと、ボ=カターン・クライズ一党に協力を要請し、モフ・ギデオンのクルーザーに乗り込む。モフ・ギデオンを捕らえてダークセーバーの所持者となったのち多数のダーク・トルーパーに追い詰められるが、ルーク・スカイウォーカーが現れてダーク・トルーパーをすべて倒す。フォースの訓練のため、"マンダロリアン"はルークにグローグーをゆだね、別れを告げる。

エピソード[ソースを編集]

シーズン1のエピソード[ソースを編集]

通算
話数
シーズン
話数
タイトル [15]監督 [16]脚本 [17]公開日 [18]
11"マンダロリアン"
"Chapter 1: The Mandalorian"
デイブ・フィローニジョン・ファヴロー2019年11月12日 (2019-11-12)
銀河帝国の崩壊から5年後の惑星ネヴァロで、"マンダロリアン"はグリーフ・カルガに斡旋されて、帝国とつながる謎のクライアントから名前の分からない50歳の"獲物"の殺害あるいは捕獲を依頼される。クライアントの仲間のドクター・パーシングは生きたまま連れ帰るよう念を押す。"マンダロリアン"は前金として受け取った神聖なるベスカー鋼をもってマンダロリアンのアーマラーのところに行き、鎧の肩当てを作らせる。"マンダロリアン"は"獲物"がいる惑星アルバラー7に行き、地元民アグノートの農民クイールの助けを得る。ドロイドの賞金稼ぎIG-11と組んで防御の固いキャンプに入り、"獲物"がヨーダと同じ種族の幼児ザ・チャイルドであることを知る。ザ・チャイルドを殺そうとしたIG-11を破壊する。
22"ザ・チャイルド"
"Chapter 2: The Child"
リック・ファミュイワジョン・ファヴロー2019年11月15日 (2019-11-15)
ザ・チャイルドを連れて船に戻る途中、"マンダロリアン"はトランドーシャンの賞金稼ぎの奇襲を撃退する。自船レイザー・クレストに戻ると、ジャワが部品を持ち去っている。"マンダロリアン"はジャワのサンドクローラーに乗り込むが振り落とされる。翌日、クイールの仲立ちでジャワと交渉して"卵"と交換に船の部品を取り戻す取引を結ぶ。"マンダロリアン"は洞窟に住む犀のごときマッドホーンと戦うが追いつめられる。だがザ・チャイルドがフォースを使ってマッドホーンを浮上させ、驚いた隙に"マンダロリアン"がマッドホーンを殺して"卵"を持ち帰る。船の部品を取り戻した"マンダロリアン"はクイールと共に船を修理し、ザ・チャイルドを連れて惑星を離れる。
33"罪"
"Chapter 3: The Sin"
デボラ・チョウジョン・ファヴロー2019年11月22日 (2019-11-22)
"マンダロリアン"はネヴァロに戻ってザ・チャイルドをクライアントに渡し、賞金として大量のベスカー鋼を手に入れる。ザ・チャイルドをどうするのかと尋ねるが、賞金稼ぎギルドの規約を盾にされて回答は得られない。マンダロリアンたちの秘密の隠れ家に戻り、アーマラーにベスカー鋼を渡し、鎧の胸当てを作らせ、残ったベスカー鋼はマンダロリアンの未来のために寄付する。グリーフ・カルガから新しい仕事を受けるが、罪悪感からクライアントの基地に戻る。多くのストームトルーパーを倒し、ドクター・パーシングの実験室からザ・チャイルドを取り返す。船に戻る途中、グリーフ・カルガら多くの賞金稼ぎに襲われザ・チャイルドを返すよう求められるが拒否する。激しい戦いで追い詰められると、隠れ家から多数のマンダロリアンが援護に現れる。"マンダロリアン"はザ・チャイルドと共に船でネヴァロを離れる。
44"楽園"
"Chapter 4: Sanctuary"
ブライス・ダラス・ハワードジョン・ファヴロー2019年11月29日 (2019-11-29)
"マンダロリアン"はザ・チャイルドを連れ、身を隠すために人口の希薄な惑星ソーガンに来て、元反乱軍ショックトルーパーのキャラ・デューンに会う。二人は戦い、キャラは惑星を離れるよう言う。"マンダロリアン"が出発の準備をしているところに村人が現れ、クラトゥイニアンの襲撃者から守ってくれるよう依頼する。"マンダロリアン"は宿と金を受け取って引き受け、キャラを仲間として雇う。ヘルメットについて聞かれ、子供のころから誰にも顔を見せていないと答える。"マンダロリアン"とキャラは襲撃者がAT-ST (全地形対応偵察トランスポート)を持っていることを知るが、村人は逃げようとしない。二人は村人を戦闘訓練し、AT-STに罠をしかける。襲撃があり、AT-STは破壊され、生き残った襲撃者は逃げる。"マンダロリアン"は村の子供たちと楽しそうに遊ぶザ・チャイルドを置いて、1人で惑星を離れようと考える。だがザ・チャイルドにロックされた追跡装置を持つギルドの賞金稼ぎが現れて、キャラに殺される。村も安全でないことを知った"マンダロリアン"はザ・チャイルドを連れて惑星を離れる。
55"ガンファイター"
"Chapter 5: The Gunslinger"
デイブ・フィローニデイブ・フィローニ2019年12月6日 (2019-12-06)
"マンダロリアン"はザ・チャイルドを求める賞金稼ぎの宇宙船を返り討ちにし、損傷した船の修理のためにタトゥイーンに降りてペリ・モットーの修理工場に来る。修理費を稼ぐために酒場で仕事を探し、ギルドに加入しようとする若い賞金稼ぎのトロ・カリカンに出会う。"マンダロリアン"はカリカンを助けて危険な傭兵であるフェネック・シャンドを捕まえる。スピーダーの一機が壊れ、カリカンがシャンドを見張る間、"マンダロリアン"はデューバックを探しに行く。シャンドは"マンダロリアン"がギルドの裏切り者であり自分よりも価値があるとカリカンに教え、"マンダロリアン"を捕える手助けを申し出るが、カリカンに殺される。"マンダロリアン"は修理工場に行き、モットーとザ・チャイルドを人質にして自分を捕えようとするカリカンを殺す。カリカンの金で修理費を払い、宇宙船を離陸させる。謎の姿がシャンドの死体に近づく。
66"囚人"
"Chapter 6: The Prisoner"
リック・ファミュイワクリストファー・ヨスト&リック・ファミュイワ2019年12月13日 (2019-12-13)
"マンダロリアン"は以前の仕事仲間ランの宇宙ステーションに行き、5人からなる作戦に参加し自分の船を提供する。他の4人は帝国の元狙撃手メイフェルド、デヴォラニアンの力自慢バーグ、ドロイドのパイロットQ9-0(ゼロ)、そしてトワイレクのナイフ使いシアンであり、新銀河共和国の監獄船からシアンの兄のクインを救出しようとする。Q9-0を除く4人は監獄船に乗り込むが、緊急ビーコンが作動されてしまう。5人はクインを救出するが、"マンダロリアン"は仲間に裏切られて牢に入れられる。"マンダロリアン"は脱出して仲間を一人ずつ倒しクインを捕える。一方でQ9-0はグリーフ・カルガからの通信を解読し、ザ・チャイルドの価値を知るが、"マンダロリアン"に倒される。"マンダロリアン"はクインをランに渡す。ランは裏切り、戦闘機を発進させて"マンダロリアン"を殺そうとするが、クインの体にはビーコンが仕掛けられており、Xウィングの編隊がステーションを襲う。メイフェルド、バーグ、シアンは監獄船の牢に閉じ込められている。
77"罰"
"Chapter 7: The Reckoning"
デボラ・チョウジョン・ファヴロー2019年12月18日 (2019-12-18)
"マンダロリアン"はグリーフ・カルガからメッセージを受け取る。カルガの街はザ・チャイルドを求めるクライアントの率いるトルーパーに支配されており、ザ・チャイルドを餌にしてクライアントを殺し街を解放すれば、賞金稼ぎギルドからの追及を解くと提案される。"マンダロリアン"は罠を疑ってキャラ・デューン、クイール、修理され再プログラムされたIG-11を仲間にくわえる。惑星ネヴァロに着き、カルガらと会うが、マイノックに襲われてカルガは負傷する。ザ・チャイルドがフォースでカルガの傷を治すと、カルガは仲間の賞金稼ぎ達を撃って寝返り、マンダロリアンを殺しザ・チャイルドを奪う計画であったことを告白する。デューンが"マンダロリアン"を捕えたふりをしてカルガとともに街に入り、クライアントに会う。クイールはザ・チャイルドを船に連れて行く。モフ・ギデオンのトルーパーが建物を囲みクライアントを殺す。街の外の砂漠では、スカウトトルーパーがクイールを殺し、ザ・チャイルドを手に入れる。
88"贖罪"
"Chapter 8: Redemption"
タイカ・ワイティティジョン・ファヴロー2019年12月27日 (2019-12-27)
IG-11はスカウトトルーパーからザ・チャイルドを救い出す。ギデオンの率いるトルーパー軍はカルガ、デューン、"マンダロリアン"らの立てこもる建物を包囲し、"マンダロリアン"を本名ディン・ジャリンで呼ぶ。IG-11が来て包囲軍を襲撃し、その隙に一行は脱出しようとするが、"マンダロリアン"がギデオンに負傷させられて一行は建物に戻る。ザ・チャイルドはフレイムトルーパーの炎をフォースではね返す。マンダロリアンはカルガとデューンにザ・チャイルドを連れて下水溝から脱出させる。IG-11は"マンダロリアン"のヘルメットを外してバクタで治療するが、ドロイドであるために顔を見せてはならない掟は破られない。"マンダロリアン"とIG-11は仲間に合流する。他のマンダロリアンの助けを求めるが、アーマラー以外の多くが殺されるか逃げ出している。アーマラーはザ・チャイルドをその種族のもとに戻すよう求め、マッドホーンの印章とジェットパックを"マンダロリアン"に与える。アーマラーを残し、一行は地下を流れる溶岩の川を船で渡る。出口がストームトルーパーに包囲されていたため、IG-11は製造者のプロトコルに従いストームトルーパーを巻き添えにして自爆する。"マンダロリアン"はギデオンの乗るTIEファイターを、ジェットパックで墜落させる。カルガは"マンダロリアン"にギルド復帰を誘うが、"マンダロリアン"はザ・チャイルドの世話をするために断る。クイールを埋葬した後、"マンダロリアン"はザ・チャイルドとともにネヴァロを離れ、カルガとデューンは残る。ギデオンは黒い剣でTIEファイターを切り開き脱出する。

シーズン2のエピソード[ソースを編集]

通算
話数
シーズン
話数
タイトル [19]監督脚本 [20]公開日 [21]
91"保安官"
"Chapter 9: The Marshal"
ジョン・ファヴロージョン・ファヴロー2020年10月30日 (2020-10-30)
"マンダロリアン"はザ・チャイルドをその種族に戻すために他のマンダロリアンを探し、タトゥイーンの街モス・ペルゴに行き、ボバ・フェットの鎧を着る保安官コブ・ヴァンスに会う。街を襲うクレイト・ドラゴンを倒せば鎧を返す約束をし、街の人々と敵対するタスケン・レイダーを協力させ、共同作戦を立てる。洞窟からおびき出したクレイト・ドラゴンに、爆薬を満載したバンサと自分を飲み込ませてから脱出し、爆殺する。ヴァンスは鎧を"マンダロリアン"に返し、ボバ・フェットが遠くから見る。
102"乗客"
"Chapter 10: The Passenger"
ペイトン・リードジョン・ファヴロー2020年11月6日 (2020-11-06)
"マンダロリアン"はペリ・モットーに他のマンダロリアンの居場所を知っているというカエル型種族のフロッグ・レディを紹介され、彼女とその未授精卵とともに光速以下でトラスクに向かう。新銀河共和国の二隻のXウィングに誰何され、逃亡して氷の惑星の洞窟内に不時着する。蜘蛛の群れに襲われるが、Xウィングのパイロットに救われる。囚人の脱獄補助の罪は、他の3人の犯罪者を逮捕したために[注釈 1]見逃される。応急修理を施した船で離陸する。ザ・チャイルドは密かに卵を食べる。
113"後継者"
"Chapter 11: The Heiress"
ブライス・ダラス・ハワードジョン・ファヴロー2020年11月13日 (2020-11-13)
"マンダロリアン"はトラスクに着き、フロッグ・レディの夫の情報で他のマンダロリアンを探すために漁船に乗る。ザ・チャイルドを奪われそうになるが、ボ=カターン・クライズ率いる3人のマンダロリアンに救われる。顔を見せることを厭わず、マンダロアを奪回しようとする3人は、ジェダイを紹介する見返りに帝国軍の貨物船からの武器奪取の手助けを求める。マンダロリアンたちは船を制圧し、船長はモフ・ギデオンの指令で船を墜落させようとするも失敗し、ダークセーバーの在りかを答えない。"マンダロリアン"はボ=カターンの仲間に加わる誘いを断り、ザ・チャイルドとともにアソーカ・タノのいるという惑星コルヴァスに向かう。
124"包囲"
"Chapter 12: The Siege"
カール・ウェザースジョン・ファヴロー2020年11月20日 (2020-11-20)
"マンダロリアン"は船の修理のためにネヴァロに立ち寄り、監督官グリーフ・カルガと保安官キャラ・デューンに再会する。二人の依頼で、ミスロル人[注釈 2]を加えて無人のはずの帝国軍基地を破壊しに出かける。基地は大勢のストームトルーパーに警備されており、4人は溶岩が基地を襲うよう計らう。基地内で、三日前にドクター・パーシングからモフ・ギデオンに宛てた、ザ・チャイルドからの輸血によるフォースの再現実験に関する通信を目にする。逃げる彼らは追跡する帝国軍を倒し、基地は溶岩で破壊される。"マンダロリアン"とザ・チャイルドはアソーカに会うために出発する。新共和国が調査にネヴァロを訪れる。レイザー・クレストにはビーコンが密かに仕掛けられており、モフ・ギデオンはその行き先を把握する。
135"ジェダイ"
"Chapter 13: The Jedi"
デイブ・フィローニデイブ・フィローニ2020年11月27日 (2020-11-27)
"マンダロリアン"はザ・チャイルドを連れて、アソーカ・タノがいるという惑星コルヴァスの街カロダンに来る。圧政を敷く監督官から、ベスカー鋼と引き換えにアソーカを殺す取引を持ち掛けられる。街の外の荒野で出会ったアソーカ・タノはザ・チャイルドと意志を通じさせ、その本名がグローグーであり、惑星コルサントのジェダイ聖堂で訓練を受けたのちに帝国から隠れて生きてきたことを明らかにする。怒りと恐れを抱いたジェダイは危険だと言い、グローグーの訓練を断る。二人はカロダンを襲って帝国の兵を皆殺しにするが、アソーカはスローン大提督の居場所を聞き出せない。アソーカはベスカー鋼の槍を"マンダロリアン"に与え、タイソン星のジェダイ聖堂に行くことを勧める。
146"悲劇"
"Chapter 14: The Tragedy"
ロバート・ロドリゲスジョン・ファヴロー2020年12月4日 (2020-12-04)
"マンダロリアン"はアソーカの指示に従い、グローグーをタイソン星のジェダイ聖堂の遺跡に連れて来て石の上に載せる。グローグーはフォースフィールドを周囲に張り、瞑想状態に入る。ボバ・フェットが、腹部を機械化したフェネック・シャンド[注釈 3]を伴って現れ、アーマー[注釈 4]を返さなければグローグーを殺すと脅し、"マンダロリアン"は応じる。多数のストームトルーパーの一団が現れ、3人と戦う。モフ・ギデオンの軽クルーザーが来てレイザー・クレストを破壊し、ダークトルーパーを送り込んでグローグーを誘拐して去る。アーマーを取り戻したボバ・フェットと彼に恩義のあるフェネックは援助を約束する。3人はボバ・フェットの船でナヴァロに行き、"マンダロリアン"はモフ・ギデオンを探すため、新共和国保安官となっていたキャラ・デューンに囚人メイフェルド[注釈 5]の釈放を求める。グローグーの強いフォースを目にしたギデオンはドクター・パーシングに連絡を取る。
157"信奉者"
"Chapter 15: The Believer"
リック・ファミュイワリック・ファミュイワ2020年12月11日 (2020-12-11)
"マンダロリアン"、キャラ・デューン、ボバ・フェット、フェネックは刑務所からメイフェルドの身柄を引き取り、ザ・チャイルドを捕らえたモフ・ギデオンの居場所を知るために惑星モラクに向かう。"マンダロリアン"とメイフェルドはライドニウム運搬車を乗っ取り、襲撃を振り切って精錬所に入る。食堂にあるターミナルにアクセスしようとするが、メイフェルドの知己の上官ヘスがいるために、"マンダロリアン"が素顔をターミナルにスキャンさせて情報を得る。帝国の逆襲を語るヘスをメイフェルドが殺し、二人は脱出し仲間と合流する。メイフェルドは精錬所を爆破し、キャラ・デューンに自由の身としてもらう。"マンダロリアン"はモフ・ギデオンにメッセージを送る。
168"救出"
"Chapter 16: The Rescue"
Peyton Reedジョン・ファヴロー2020年12月18日 (2020-12-18)
"マンダロリアン"、キャラ・デューン、ボバ・フェット、フェネック・シャンドはラムダ・シャトルに乗るドクター・パーシングを捕らえてモフ・ギデオンの船の情報を得る。4人はダークセーバーを求めるボ=カターン・クライズおよびコスカ・リーヴスと協力し、味方を装ってモフ・ギデオンの乗るクルーザーに乗り込む。多数のダークトルーパーが起動され、"マンダロリアン"は一体をようやく倒し、他を船外に放出する。ダークセーバーを振るうギデオンとベスカー鋼の槍で戦って捕らえ、ダークセーバーを取り上げる。クライズは"マンダロリアン"と戦ってダークセーバーを獲なければ正当な所持者とはなれない立場に置かれる。多数のダークトルーパーが船に戻り、"マンダロリアン"らを圧倒しそうになるが、ルーク・スカイウォーカーが到着してダークトルーパーをすべて倒す。"マンダロリアン"は、ザ・チャイルドをスカイウォーカーおよびR2-D2に同行させる。フェットはフェネックとともにタトゥイーンジャバ・ザ・ハットの宮殿に行き、後釜となっていたビブ・フォーチュナを殺し、玉座に座る。
  1. ^ S1E6、『囚人』
  2. ^ S1E1で"マンダロリアン”に冷凍されたお尋ね者
  3. ^ S1E5, ガンファイター
  4. ^ S2E1,保安官
  5. ^ S1E6, 囚人

登場人物[ソースを編集]

メイン[ソースを編集]

リカーリング[ソースを編集]

ゲスト[ソースを編集]

シーズン1[ソースを編集]

シーズン2[ソースを編集]

ルーク・スカイウォーカー
伝説のジェダイ。

製作[ソースを編集]

背景[ソースを編集]

『スター・ウォーズ』のテレビドラマの製作は2009年初頭に始まり、2012年までに50本以上の脚本が書かれたが、その複雑な内容のため実現にはあまりにも高額となることが予想された[25]。その当時のタイトルは『Star Wars: Underworld』であった[26]。2013年1月、2012年にルーカスフィルムウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されたことを受けて当時のABCネットワーク社長のポール・リー英語版は「ルーカスフィルムと組んでぜひ何かやりたいと思っています。まだ何をやるかはわかりませんし、話し合いを始めてもいませんけれどね。実写シリーズを検討し、あらゆる要素を見据えて、正しい選択肢を見極めたいと思います。ルーカスフィルムの買収が完了するまでは議論できませんでしたが、すでに完了した今、やり取りのなかでこの話題が出てくるのは間違いないでしょう」と語った[27][28]。2014年6月、ボバ・フェットの登場を含めたシリーズの詳細が明かされた[29]

企画[ソースを編集]

2017年11月9日、ディズニーとルーカスフィルムは開設予定のディズニーのストリーミングサービス(当時まだ名称未定)向けに『スター・ウォーズ』の新作のテレビドラマを企画中であることを発表した。この発表は投資家向けの四半期決算発表の際にウォルト・ディズニー・カンパニー会長兼CEOのボブ・アイガーにより行われた[30][31]。2018年2月6日、投資家との別の財務報告電話会議でアイガーが複数の『スター・ウォーズ』のテレビドラマの企画があることを明かし、「私たちがディズニー直営のカスタマー・アプリ向けに企画する『スター・ウォーズ』のシリーズは1つだけではありません。私たちが伝えてきたように、企画中のもののうちの1つをまもなく公表できるでしょう。契約はまだ完全に済んでいないので詳細は明かせませんがね。あなたたちがテレビでも高レベルの才能を目にすることは、重要なことだろう」と語ったことが報じられた[32]

2018年3月8日、次のシリーズではジョン・ファヴローが脚本とエグゼクティブ・プロデューサーを務めることが発表された[33]。2018年5月、シリーズは『ジェダイの帰還』の3年後を舞台とし、第1シーズンの脚本の半分が出来上がったことが明かされた[34][35]。8月5日、シリーズの製作費は10話で1億ドルに及ぶと報じられた[36]。10月3日、タイトルの『The Mandalorian』と番組の内容が発表された[2][37]。その翌日、更なるエグゼクティブ・プロデューサーとしてデイヴ・フィローニキャスリーン・ケネディコリン・ウィルソンが参加し、またカレン・ギルクライストが共同エグゼクティブ・プロデューサーを務めることが明らかとなった。フィローニはシリーズ第1話の監督も務め、また他にタイカ・ワイティティブライス・ダラス・ハワードリック・ファミュイワデボラ・チョウも監督として参加する[38]。12月19日、ルドウィグ・ゴランソンがシリーズの音楽を作曲することが発表された[39]

キャスティング[ソースを編集]

2018年11月、ペドロ・パスカルジーナ・カラーノニック・ノルティの出演が発表された[40][41][42][43]。2018年12月12日、ジャンカルロ・エスポジートカール・ウェザースエミリー・スワローオミッド・アブタヒ英語版ヴェルナー・ヘルツォークがメインキャストに追加されたことが発表された[44]。2019年3月21日、タイカ・ワイティティが声の出演を務めることが明かされ、それは当初はバウンティハンター・ドロイドのIG-88と推測されたが[45]、後に新キャラクターのIG-11であることが報じられた[46]。2019年4月のスター・ウォーズ セレブレーションで上映された映像でビル・バー英語版マーク・ブーン・ジュニア英語版の出演が明らかとなった[47]

2021年2月10日、ルーカスフィルムはジーナ・カラーノを解雇し、シーズン3以降の本作品に登場しない見通しになったことが同月12日にアメリカの各メディアから報じられた。カラーノは2020年アメリカ合衆国大統領選挙を巡る論争の中で別のユーザーがInstagramに投稿した、現在の共和党支持者の扱いをナチス・ドイツ下におけるユダヤ人迫害(ホロコースト)になぞらえた内容をシェアしており、ルーカスフィルムは「彼女のソーシャルメディアへの投稿は、文化的・宗教的アイデンティティーに基づいて人々を中傷しており、嫌悪を催させるもので容認できない」との声明を発表した[48][49][50]

撮影[ソースを編集]

シリーズの主要撮影は2018年10月の第1週のあいだに南カリフォルニアで始まった[51]。10月19日、ジョージ・ルーカスはファヴローのバースデー・サプライズとしてセットを訪問し[52]、後にルーカスが番組制作にある程度の関与をしたことが明らかとなった[53]。10月25日、カリフォルニア州マンハッタン・ビーチ英語版のスタジオにある『The Mandalorian』のセットから道具の窃盗があったことが報じられた[54][55]。シーズン1の撮影は2019年2月27日に完了した[56]

テーマ[ソースを編集]

父と子[ソースを編集]

スターウォーズでは、父と子の親密な関係はあまり描かれず、むしろダースベイダールーク・スカイウォーカーのような壊れた父子関係が描かれてきた。本シリーズでは、"マンダロリアン"が別種族の幼児であるザ・チャイルドをいつくしみながらも危険な現場にも連れ回し、二人は助け合う。ここには明らかに『子連れ狼』(英語題名"Lone Wolf and Cub")の影響がみられる[57]

マーケティング[ソースを編集]

2018年10月4日、シリーズの最初の宣材写真が公開された。それはライフルを持つマンダロリアンの写真であった[38]。約1週間後、ファヴローは自身の公式インスタグラム・アカウントで『スター・ウォーズ・ホリデー・スペシャル英語版』でボバ・フェットが持っていたのと同じダブルバレルのライフルの写真を公開した[58][59]

2019年4月11日、第1話が2019年11月12日にDisney+で配信されることが発表された[1]。2019年4月14日、ファヴローとデイヴ・フィローニとキャスト陣はスター・ウォーズ・セレブレーションの『Mandalorian』パネルで映像を初公開された[60]。2019年8月23日、米国のアナハイムで開催されたディズニーファンイベント「D23 Expo 2019」において、予告編が初公開された[61]。2019年10月28日、第二弾予告編がStar Wars公式YouTubeチャンネルで公開された[62]

日本では2019年11月25日、公式動画サービス「ディズニーデラックス」にて12月より配信開始されることがウォルト・ディズニー・ジャパンから発表され、同年12月26日に第1話が配信開始となった[13][14]。第2話は2020年1月3日に配信。以降は毎週金曜日に1話ずつ、全8話配信された[14]

シーズン2も、全世界で毎週1エピソードずつ公開されている。

評価[ソースを編集]

受賞[ソースを編集]

2020年9月20日に開催された第72回プライムタイム・エミー賞では、ドラマシリーズ部門作品賞にノミネートしたが受賞は逃した[63][64][65]。一方で、撮影賞シングルカメラ・シリーズ(30分)部門、作曲賞シリーズ部門、プロダクションデザイン賞(30分以下)、音楽編集賞コメディおよびドラマシリーズ(30分)およびアニメーション部門、音楽ミキシング賞コメディおよびドラマシリーズ(30分)およびアニメーション部門、特殊効果賞、スタントコーディネーション賞ドラマシリーズおよびリミテッドシリーズおよびテレビ映画部門を受賞した。

2021年2月28日に開催された第78回ゴールデングローブ賞でも、テレビドラマ部門作品賞にノミネートしたが受賞は逃した[66]

Disney+の会員数[ソースを編集]

2021年3月9日、ウォルト・ディズニー・カンパニー最高経営責任者(CEO)のボブ・チャペックは同日に開催された株主総会において、本作品とマーベル・シネマティック・ユニバースの『ワンダヴィジョン』がDisney+のキラーコンテンツとなり、会員数の増加に大きく貢献したことを明らかにした[67]

スピンオフ[ソースを編集]

2020年12月、『Ahsoka』および『Rangers of the New Republic』の二つのスピンオフシリーズが発表された。『Ahsoka』では本シリーズに続いてロザリオ・ドーソンがアソーカ・タノを演じる[8][68]

さらに、『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』(原題:The Book of Boba Fett)が2021年12月に配信開始されることが発表され[69]、2021年12月29日より配信されている。テムエラ・モリソン演じるボバ・フェットミンナ・ウェン演じるフェネック・シャンドを中心に描く。

脚注[ソースを編集]

[脚注の使い方]
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外部リンク[ソースを編集]