バリアフリー音声ガイド機能を使ってビデオクリップや映画の説明を聞く

OS X Yosemite 以降や iOS 8 以降では、ビデオファイルのバリアフリー音声ガイドのトラックを再生できます (トラックが用意されている場合)。

バリアフリー音声ガイドは、クリップ、番組、または映画の映像の語りや解説として別途用意されているオーディオトラックです。ビデオの視聴中に説明を聞けるので、視覚に障がいのある方にも、または画面を見ることのできない状況下でも、プログラムをお楽しみいただけます。

バリアフリー音声ガイドをデフォルトで有効にする

バリアフリー音声ガイドが用意されていないビデオもあります。用意されている場合は、Mac または iOS デバイスで以下の手順にそって、解説が自動的に流れるように設定できます。

音声ガイド用のオーディオトラックを作成する

Final Cut Pro などのプロフェッショナル向けの映像編集アプリケーションでビデオを制作している場合は、独自のバリアフリー音声ガイドを個別のオーディオトラックとして追加できます。ビデオの解説用のオーディオトラックを作成する際は、その用途を示すため、メディア特性のタグを適用してください。メディアに適切なタグを付けておけば、Quicktime Player、iTunes、Safari、ビデオ再生用のその他の App で、ビューアに適したオーディオトラックが自動的に選択されます。

Final Cut Pro では、ロール機能を使って、音声ガイドのオーディオトラック用の標準のオーディオチャンネル構成を出力する必要があります。ロールを作成し、音声ガイドのオーディオトラックの一部として使うつもりのオーディオクリップに適用します。その後、完成したプロジェクトを共有する際に、そのオーディオを QuickTime ファイルの個別のチャンネルとして書き出します。別途用意したこのオーディオチャンネルに、QuickTime ムービーのオーディオチャンネルと同様、バリアフリー音声ガイドのトラックとしてタグを付けておくこともできます (以下の「ムービーファイルの場合」を参照)。Final Cut Pro でロールを割り当てる方法についてはこちら、ロールを使って書き出す方法についてはこちらを参照してください。

ムービーファイルの場合

  1. メディア特性タグ「public.accessibility.describes-video」をビデオ解説トラックに適用します。 
  2. 言語タグをビデオ解説トラックに適用します。 

HLS オーディオストリームの場合

  1. メディア特性タグ「public.accessibility.describes-video」を、ビデオ解説ストリームを含むオーディオレンディションに追加します。 
  2. ビデオ解説ストリームの AUTOSELECT 属性を YES に設定します。 
  3. 言語タグをビデオ解説ストリームに適用します。 

サラウンドサウンドのオーディオコンテンツ

コンテンツに所定の言語の 5.1 サラウンドオーディオトラックが含まれている場合、ビデオ解説を追加する際も、そのオーディオ構成を維持する必要があります。解説トラックは 5.1 ミックスのセンターチャンネルにミキシングします。これらのトラックで 5.1 ミックスをステレオにミックスダウンしてはいけません。

公開日: