上野広小路駅

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上野広小路駅
Ueno-Hirokoji-Station-ExitA2.jpg
松坂屋上野店前にあるA2出入口
(2018年10月)
うえのひろこうじ
Ueno-hirokoji
(松坂屋前)
G 14 末広町 (0.6 km)
(0.5 km) 上野 G 16
左から上野広小路駅、上野御徒町駅、御徒町駅、仲御徒町駅
所在地 東京都台東区上野三丁目29-3
北緯35度42分27.5秒 東経139度46分22.7秒 / 北緯35.707639度 東経139.772972度 / 35.707639; 139.772972座標: 北緯35度42分27.5秒 東経139度46分22.7秒 / 北緯35.707639度 東経139.772972度 / 35.707639; 139.772972
駅番号 G15[1]
所属事業者 東京地下鉄(東京メトロ)
所属路線 銀座線
キロ程 2.7 km(浅草起点)
電報略号 ウヒ
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
15,535人/日
-2021年-
開業年月日 1930年昭和5年)1月1日[2]
乗換 H17[1]仲御徒町駅日比谷線
E09[1]上野御徒町駅
都営地下鉄大江戸線
御徒町駅
JR京浜東北線JR山手線
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上野広小路駅(うえのひろこうじえき)は、東京都台東区上野三丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)銀座線である。駅番号G 15。アナウンスで使われる副駅名は松坂屋。台東区最西端の駅である。

概要[編集]

当駅からは改札外通路で以下の3駅と接続しており、これらの駅とは同一駅として扱われている。

ただし、仲御徒町駅との乗り換えには距離があり、日比谷線への乗り換えの際には、隣の上野駅銀座駅を利用した方がよい。なお、当駅での日比谷線の乗り換え案内放送は行っていない。一方、銀座線と都営大江戸線の乗り換えには乗り継ぎ割引が適用される。

2009年3月16日には中央通り(上野広小路[3])に沿って、上野広小路・仲御徒町・上野御徒町の各駅と京成上野駅上野駅とを接続する地下通路が開通した(深夜早朝は閉鎖)が[4]、これら二駅は同一駅としては扱っていない。

※ 東京メトロ2線の間に都営地下鉄の駅が挟まり、地下鉄3路線の駅名がそれぞれ異なるパターンは当駅の他に淡路町(丸ノ内線)、小川町(都営新宿線)、新御茶ノ水(千代田線)がある。

歴史[編集]

上野松坂屋との関わり[編集]

当初、上野駅から南へ約500 mと近い位置にある当駅は設置される予定がなかったが、現在の銀座線を建設した東京地下鉄道新橋への延伸に際し、三越が建設費用を全額負担して日本橋本店前に三越前駅を設ける計画を知った上野松坂屋が、我も遅れじと東京地下鉄道に申し入れて、急遽当駅を開業させる運びになった[11]

ただし、設計段階から三越の意向が強く反映され、日本初の駅エスカレーターを備える異例の豪華仕様で建設された三越前駅とは異なり、路線着工後に追加された当駅は条件交渉上不利になり、「松坂屋前」のみを駅名とする事はできず、「駅構内に他の百貨店広告を提示してはならない」「将来急行運転を行う場合でも当駅を通過駅としてはならない」といった、三越前駅に準ずる特約を結ぶに留まった。

現在でも日本語車内放送において駅名放送後に案内される。後に開業した上野御徒町駅も、かつて到着前の車内放送で「上野松坂屋前です」と案内されていた。

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する地下駅

松坂屋方面改札口の末広町寄りにはかつて1番出口に接続する階段があったが、その後階段を撤去しエレベーターが設置された。エスカレーターは上野広小路交差点改札口とA3出入口を連絡するものと、上野御徒町駅方面への地下通路と連絡するものが設置されている。相対式ホームであり、2箇所ある改札を通って入場した後にはホーム間の移動は出来ないため、方面を間違えて入場した場合は一旦改札を出なくてはならない仕様だった。2016年 (平成28年)9月3日にリニューアル工事の第一弾として、構内通路切り替えが行われた。これにより、方面を間違えて入場しても改札を出ずに行き来が出来るようになった。

トイレは2番線ホームにあり、多機能トイレを併設している。

のりば[編集]

番線 路線 行先
1 G 銀座線 日本橋銀座渋谷方面
2 上野田原町浅草方面

(出典:東京メトロ:構内図

発車メロディ[編集]

2015年6月18日からスタマック制作の発車メロディ(発車サイン音)を使用している[10]

曲はゴンドウトモヒコが当駅向けに作曲したオリジナルのものである[12]

利用状況[編集]

2021年度の1日平均乗降人員15,535人である[13]。この値には、日比谷線仲御徒町駅との乗換人員を含まない。銀座線の乗り換え駅の中では最も利用者数が少なく、同線の全19駅では稲荷町駅に次いで2番目に少ない。他社線との接続のない駅では京橋駅、外苑前駅、田原町駅よりも少ない。

  • 日比谷線との乗換人員を含んだ2019年度の1日平均乗降人員は24,388人である[14]

近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表のとおりである。

年度別1日平均乗降・乗車人員
年度 1日平均
乗降人員[14]
1日平均
乗車人員[15]
出典
1990年(平成02年) 12,608 [* 1]
1991年(平成03年) 12,202 [* 2]
1992年(平成04年) 11,978 [* 3]
1993年(平成05年) 11,811 [* 4]
1994年(平成06年) 11,299 [* 5]
1995年(平成07年) 10,964 [* 6]
1996年(平成08年) 10,797 [* 7]
1997年(平成09年) 10,258 [* 8]
1998年(平成10年) 9,984 [* 9]
1999年(平成11年) 9,738 [* 10]
2000年(平成12年) 9,734 [* 11]
2001年(平成13年) 25,047 11,049 [* 12]
2002年(平成14年) 11,049 [* 13]
2003年(平成15年) 21,293 11,104 [* 14]
2004年(平成16年) 23,308 11,101 [* 15]
2005年(平成17年) 23,335 11,159 [* 16]
2006年(平成18年) 23,533 11,288 [* 17]
2007年(平成19年) 23,419 11,240 [* 18]
2008年(平成20年) 23,064 11,107 [* 19]
2009年(平成21年) 22,596 10,893 [* 20]
2010年(平成22年) 22,379 10,687 [* 21]
2011年(平成23年) 21,631 10,358 [* 22]
2012年(平成24年) 22,280 10,641 [* 23]
2013年(平成25年) 22,438 10,720 [* 24]
2014年(平成26年) 22,520 10,784 [* 25]
2015年(平成27年) 23,112 11,066 [* 26]
2016年(平成28年) 23,437 11,236 [* 27]
2017年(平成29年) 24,495 11,814 [* 28]
2018年(平成30年) 25,671 12,405 [* 29]
2019年(令和元年) 24,123 11,680 [* 30]
2020年(令和02年) 14,199
2021年(令和03年) 15,535

駅周辺[編集]

バス路線[編集]

隣の駅[編集]

東京地下鉄(東京メトロ)
G 銀座線
末広町駅 (G 14) - 上野広小路駅 (G 15) - 上野駅 (G 16)

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 東京地下鉄 公式サイトから抽出(2019年5月26日閲覧)
  2. ^ a b 帝都高速度交通営団史、p.559。
  3. ^ 江戸時代の下谷広小路
  4. ^ “上野駅と御徒町駅が地下歩道でつながります! 上野中央通り地下歩道が完成 -平成21年3月16日(月)午前10時 交通開放-” (日本語) (プレスリリース), 東京都建設局, (2008年10月29日), オリジナルの2013年10月7日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20131007044121/http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2008/10/20iat200.htm 2020年6月2日閲覧。 
  5. ^ 帝都高速度交通営団史、p.561。
  6. ^ a b c 帝都高速度交通営団史、pp.234 - 235。
  7. ^ “平成12年12月12日 営団地下鉄・都営地下鉄連絡普通旅客運賃の変更 営団地下鉄・都営地下鉄共通一日乗車券の発売 日比谷線仲御徒町駅を発着とする一部区間の普通旅客運賃の変更 都営地下鉄通過連絡(営団-都営-営団)定期乗車券発売区間の追加” (日本語) (プレスリリース), 営団地下鉄, (2000年11月15日), オリジナルの2001年12月20日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20011220061326/http://www.tokyometro.go.jp/news/2000-16.html 2020年11月9日閲覧。 
  8. ^ “「営団地下鉄」から「東京メトロ」へ” (日本語) (プレスリリース), 営団地下鉄, (2004年1月27日), オリジナルの2006年7月8日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20060708164650/https://www.tokyometro.jp/news/s2004/2004-06.html 2020年3月25日閲覧。 
  9. ^ “PASMOは3月18日(日)サービスを開始します ー鉄道23事業者、バス31事業者が導入し、順次拡大してまいりますー” (日本語) (PDF) (プレスリリース), PASMO協議会/パスモ, (2006年12月21日), オリジナルの2020年5月1日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200501075147/https://www.tokyu.co.jp/file/061221_1.pdf 2020年5月5日閲覧。 
  10. ^ a b “神田駅「お祭りマンボ」採用 銀座線の発車メロディを拡大します。” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東京地下鉄, (2015年5月14日), オリジナルの2018年6月30日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20180630134624/http://www.tokyometro.jp/news/2015/article_pdf/metroNews2015014_g47.pdf 2020年3月7日閲覧。 
  11. ^ 中川和子「銀座線90年を振り返る」『鉄道ピクトリアル』第67巻第12号(通巻939号)、電気車研究会、2017年12月1日、 10-21頁、 ISSN 0040-4047
  12. ^ 【 news 】東京メトロ銀座線 発車メロディ”. Manual of Errors Artists. 有限会社マニュアル・オブ・エラーズ・アーティスツ. 2019年8月23日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗降人員ランキング - 東京メトロ
  14. ^ a b レポート - 関東交通広告協議会
  15. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都

出典[編集]

東京都統計年鑑

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]