Apple Watch。

注意が必要な兆候を、ユーザーが早期段階で支援。

数多くのパワフルなアプリケーションを搭載したApple Watchは、
健やかな毎日のための究極のデバイスです。新しい通知機能と心電図アプリケーションにユーザーの心臓の健康に関する重要な情報が得られるようになりました。

心拍数の通知。

Apple Watchは、重い症状の兆候の可能性がある、高い心拍数や低い心拍数をバックグラウンドでチェックします。この機能は、医師とユーザーがより精密な検査が必要な状況を判断する上で役立ちます。

ユーザーが10分間活動していない状態で、心拍数が120 bpm超または40 bpm未満の場合、ユーザーは通知を受け取ります。ユーザーは、心拍数のしきい値の調整や、通知のオンとオフの切り替えができます。すべての心拍数の通知は、日付、時刻、心拍数と共に、iPhoneのヘルスケアアプリケーションで確認できます。

不規則な心拍の通知。

不規則な心拍の通知機能では、心房細動(AFib)の兆候を示す不規則な心拍の有無を、不定期に確認します。この機能はすべての心房細動を検知するものではありませんが、その可能性をとらえ、より精密な検査が必要な場合があることを早期にユーザーに知らせることができます。

不規則な心拍の通知機能は、光学式心拍センサーにより手首で脈波を検知し、安静時の心拍間隔の変動を測定します。アルゴリズムによって心房細動の兆候と見られる不規則な心拍が繰り返し検知されると、ユーザーは通知を受け取り、日付、時刻、心拍数がヘルスケアアプリケーションに記録されます。

不規則な心拍の通知機能の検証。

スタンフォード大学医科大学院の研究者らは、2017年と2018年にAppleと共同で、脳卒中や入院の主な原因となっている不整脈の一種である心房細動の検知について検証するApple Heart Studyを実施しました。40万人を超えるApple Watchのユーザーが参加し、見落とされがちなこの症状の早期検知に役立つウェアラブルテクノロジーの機能を検証しました。この研究の結果に基づいて、現在Apple Watchに搭載されている不規則な心拍の通知機能が開発されました。

Apple Heart Studyの研究成果の詳細を見る(英語)

心電図アプリケーション。

Apple Watch Series 4以降に搭載されている心電図アプリケーションを使用すると、頻拍や動悸などの症状の発生や不規則な心拍の通知を受けたユーザーは、心電図を保存して症状を記録することができます。こうした実際のデータにより、精密な検査や治療を進めていく際に、より多くの情報に基づいたタイムリーな決断を下すことが可能になります。

心電図アプリケーションは、Digital Crownに内蔵された電気心拍センサーと、Apple Watch Series 4以降に搭載されている背面のクリスタルによって、第I誘導心電図と類似した単極誘導心電図を記録します。心電図が記録された後、洞調律、心房細動、判定不能の結果が表示され、ユーザーは頻脈、動悸、めまい、倦怠感などの症状があればそれらを入力します。波形、結果、日付、時刻、症状はすべて記録され、医療従事者と共有するためにヘルスケアアプリケーションからPDFで書き出すことができます。病状が重いことを示す内容をユーザーが入力した場合、そのユーザーは直ちに緊急通報サービスに連絡するよう促されます。

心電図アプリケーションについてさらに詳しく

心電図アプリケーションが提供する情報。

心電図アプリケーションの波形は、心房細動と洞調律の分類が可能な第I誘導心電図に似ていますが、心臓発作のようなその他の症状を特定することはできません。

心電図アプリケーションは、心電図を読み取った後、洞調律または心房細動であるかどうか判定します。心拍数が50 bpm未満または120 bpm超の場合は、心電図アプリケーションは心房細動を判定できませんが、心拍数を記録し心電図の記録を保存します。心電図アプリケーションは、判定不能という結果を表示することもあります。これは例えば、モーションアーチファクトまたは電極接触不良のために十分な電気信号が得られない場合、心拍数が100~120 bpmである場合、もしくは心房細動以外の不整脈の発生、ICDまたはペースメーカーの使用、右軸偏位により記録時に十分な電気信号が得られないといったその他の原因がある場合などに起こります。

ある臨床試験で、Apple Watchの心電図アプリケーションによる単極誘導心電図の心調律分類と、同時に収集された12誘導心電図を用いた心臓専門医による心調律分類を比較しました。心電図アプリケーションでは、洞調律の分類における特異度は99.6%、心房細動の分類における感度は98.3%でした(分類可能な記録を対象とした数値。全記録の12.2%は分類不能とみなされた)。

Apple Watchモデルの比較

  • 高心拍数の通知
  • 低心拍数の通知
  • 不規則な心拍の通知
  • 心電図アプリケーション
  • 転倒検出
  • センサー
  • 光学式心拍センサー/PPG
  • 光学式心拍センサー/PPG
  • 光学式心拍センサー/PPG
  • 電気心拍センサー/電極
  • 次世代の加速度センサーとジャイロスコープ
  • Apple Watch
    Series 1、2、3
  • Apple Watch SE
  • Apple Watch
    Series 4以降
  • 高心拍数の通知 光学式心拍センサー/PPG

注:初代のApple Watchはこれらの機能をサポートしていません

歩行と心肺機能

歩行と心肺持久力は身体の全体的な健康状態を把握するための強力なバロメーターであり、長期的な健康状態を予見する上でも役立ちます。Apple WatchとiPhoneは歩行指標を推定することで、現在それらの指標が歩行に与えている影響について医師とユーザーがよりよく理解し、経時的にモニタリングするためのツールを提供します。歩行指標には、心肺機能(最大酸素摂取量)、6分間歩行の距離のほか、歩行の質を測定するためのその他の指標(歩行速度、歩幅、歩行両脚支持時間、歩行非対称性)などがあります。これらの測定データは、ユーザーの許可に基づいて、研究やアプリケーション開発に利用することが可能です。

これらの指標の開発と検証についてさらに詳しく

Apple Watchを使用した最大酸素摂取量による心肺機能の推定(PDF)

Apple Watch使6推定(PDF)

iPhoneの歩行指標を使用した歩行の質の測定(PDF)

転倒検出。

Apple Watch Series 4以降では転倒が検出されるとアラートが表示され、ユーザーはすぐに緊急通報サービスに電話できます。不要であればアラートは簡単に停止できます。約1分経ってもユーザーからの反応がない場合、緊急電話が自動的に発信され、ユーザーの緊急連絡先にメッセージが送信されます。検出された転倒はすべてヘルスケアアプリケーションに記録されます。この機能はユーザーが55歳以上の場合に自動的に有効になりますが、18歳以上であれば誰でもiPhoneのApple Watchアプリケーションで有効にできます。

メディカルID。

メディカルIDを設定しておくと、救急隊員や緊急治療室の医療従事者が、パスコードなしでユーザーのiPhoneのロック画面やApple Watchから重要な医療情報を確認できます。ユーザーのプライバシーが損なわれることはありません。ユーザーは、iPhoneのヘルスケアアプリケーションでメディカルIDを設定することによって、アレルギー情報、使用している薬、健康状態、臓器提供の意思、緊急連絡先などの重要な情報を記載したリストを作成できます。

iPhoneのヘルスケアレコード。

iPhoneのヘルスケアアプリケーションでは、ユーザーはこれまでにないほど簡単に、複数の医療機関のヘルスケアレコードとユーザー自身によって生成されたデータを視覚化して安全に保存できるので、健康状態をより包括的に把握できます。ユーザーの使用している薬や過去の病歴について質問がある場合、医療従事者は、ヘルスケアアプリケーションに集約されたヘルスケアレコードがあるかユーザーに確認することができます。

セキュリティとプライバシーを考慮した設計。

ユーザーのiPhoneがパスコード、Touch ID、Face IDでロックされている場合、ヘルスケアアプリケーション内のヘルスケアデータはデバイス上で暗号化されます。ユーザーが自分のヘルスケアデータをiCloudに同期することを選択している場合、転送中も保存時も、そのデータは暗号化されます。

ヘルスケアの未来が、
あなたの手の中に。

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すべてを一新。
より健やかな毎日のために。

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