選り抜き記事
『ヨハネの手紙三』は新約聖書の正典を構成する27文書の一つで、公同書簡に分類される3通のヨハネ書簡の最後のものである。便宜上は公同書簡に分類されるとはいえ、「長老」と名乗る著者がガイオという個人に宛てた本文からは、この手紙が完全に個人的な手紙であることが読み取れる。「長老」は、地域内の信徒の家で営まれた小規模な「家の教会」を巡回して福音を説いていた「兄弟たち」の歓待や支援をしているガイオを賞賛し、彼に対し、ある「家の教会」を取り仕切って「兄弟たち」を拒絶しているディオトレフェスには従わず、引き続き善を行うようにと激励している。
伝承上は使徒ヨハネの著作とされるが、現代では少なからぬ論者が疑問視している。とはいえ、この書簡の言葉遣いは他のヨハネ書簡や『ヨハネによる福音書』と共通するものを含んでおり、若干の異説はあるが、1世紀末頃から2世紀初頭に他の2書簡とともに同じ人物、あるいは少なくとも同じ共同体に属する構成員(たち)によって作成されたと考えられている。……
- 浅虫温泉は、青森県青森市浅虫(旧国陸奥国)にある温泉。海水浴やスキー、水族館や遊園地といったさまざまなレジャー施設も兼ね備えた観光地として賑わい、「東北の熱海」「青森の奥座敷」などと呼ばれた……
- 逆川は、茨城県水戸市を流れ、一級水系那珂川に含まれる川である。総延長は5.8キロメートル、流域面積は10.3平方キロメートルで、全域が水戸市内に収まる。流域には史跡笠原水道や、水辺を巡る木造の遊歩道などを設けた逆川緑地がある……
- ゾング号事件とは、1781年にイギリスの奴隷船ゾング号の船員がアフリカ人奴隷を船から海に落とし、132人を死亡させた事件。ゾング号の所有者は奴隷の「投荷」は水不足が原因だとして保険金を請求する訴訟を起こしたが……