OmegaT、自由に使える翻訳メモリツール

OmegaT は、 Windows、 macOS、 Linuxで動作するフリーの翻訳メモリアプリケーションです。プロ翻訳者向けのツールです。OmegaT は、自動的に翻訳するわけではありません(これを行うソフトウェアは「機械翻訳」と呼ばれ、別の場所で探す必要があります)。

プロフェッショナル向け機能

  • 参考訳文
  • 参考訳文の自動反映
  • 複数の翻訳対象ファイルの同時処理
  • 複数の翻訳メモリの同時使用
  • 語尾変化を認識する機能付きのユーザー用語集

30を超えるファイル形式での作業

  • マイクロソフト Word、 Excel、 Power
  • XHTMLと HTML
  • オープン文書フォーマット(ODF) (LibreOffice, OpenOffice.org)
  • MediaWiki (ウィキペディア)
  • プレーンテキスト
  • …その他 30 ほどのファイル形式

強力なツール

  • Unicode(UTF-8)サポート:非ラテン文字を使用可能
  • 右から左へ書く言語をサポート
  • 組み込みの綴り確認機能
  • 他の翻訳メモリプログラムとの互換性(TMX、TTX、TXML、XLIFF、SDLXLIFF)
  • Google Translate および Microsoft Translator 機械翻訳インターフェース
OmegaT のスクリーンショット
 

ダウンロード

OmegaT は、さまざまな種類のユーザー要件に対応するために、さまざまなバージョンで使用できます。

自分に一番合ったパッケージを探すには、下にあるダウンロードウィザードのリンクをクリックして、案内に従ってください。

あるいは、ダウンロードしたいバージョンが既に分かっている場合は、ボタンをクリックして、使用可能なさまざまな OmegaT バージョンの概要を表示してください。

 

OmegaT プロジェクトとあなた

OmegaT は、単に製品というだけではなく、ユーザーが参加できる楽しいプロジェクトでもあります。

OmegaT は、自由なソフトウェア(free software)です。つまり、ユーザーが自由にダウンロードでき、わずかな制約の下で使えます。ユーザーは、自由にコピーし、他の人々に配布することもできます。

OmegaT は、オープンソースソフトウェアです。したがって、もしユーザーが望むのであれば、OmegaT をユーザーの要求に合うように変更できます。オープンソースソフトウェアを支持する人たちにとって、自由であることは無料であることよりも重要です。

OmegaT プロジェクトは、ほぼすべての分野でボランティアを必要としています。多くのユーザーはそれをわかっているでしょうが、それでも、「私はプログラミングができませんから…」という声をよく聞きます。プログラミングは確かに重要です。プログラミングなしにプログラムはできません。けれども、プログラミングは、やらなければならない仕事の一つにすぎないのです。以下に示すのは、今後もボランティアによる支援が大いに歓迎される分野です。

文書作成

文書 は非常に重要です。これを読んでいる人のなかには、これまでにユーザー向け文書を幾度も翻訳した経験のある方も多いことでしょう。あなた自身で、ユーザー向け文書を書いてみようと考えたことはありませんか?それは、とても啓発的な体験になるでしょう!

地域化

OmegaT のユーザーインターフェースやヘルプテキストを、さまざまな言語へ翻訳してくださった方々に感謝します。そして、翻訳がなされていない言語がまだ数千残っています!OmegaT の多言語への地域化は、持続的な作業でもあります。なぜなら、新しい機能が絶えず追加されているからです。OmegaTのローカライズ/翻訳に関する詳細については、OmegaTローカリゼーションコーディネーターにお問い合わせください。

テスト

OmegaT ユーザーができるもっとも有用なことの一つは、OmegaT を使うことです。そして、バグや文書の不備を見つけたら、それを報告してください。

広報

専門誌に記事を書いたことはありますか?もしなければ、OmegaT の使用経験について書いてみてはいかがでしょう?

寄付

OmegaTが役に立つので、寄付によって謝意を表したい、とお考えの方は、ペイパルアカウントにおねがいします。

プログラミング(Java)

OmegaT は Java で書かれています。プログラマーで、Javaを知っている人は、/docs_develの下にあるソースコードのドキュメントを参照してください。

プログラミング(Java 以外)

もしあなたが他の言語でプログラミングできるのであれば、コアアプリケーションをサポートするコードを書くことができます。このような補助コードは、例えばJavascriptやGroovy、Tcl/Tkなどで既に書かれています。

とはいえ、「私は全然プログラミングができない」という方もいるでしょう。それなら習ってみませんか?コンピューターにかなり慣れていて、JavascriptやTcl/Tkのような単純なスクリプト言語をすでに利用していれば、簡単で役に立つスクリプトの作成方法を独学で数週間程度で習得できます。「専門能力の継続的な開発」は、昨今の流行語です!